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【調査結果】

職場におけるネットの私的利用で
仕事の能率が下がった人は少数

■URL
http://www.fmmc.or.jp/press/press1228.pdf

 勤務先において私的な目的でインターネットを利用した経験がある人は8割以上に達し、そのうち半数近くは毎日私的利用を行なっていることが、マルチメディア振興センター(FMMC)が実施した調査で明らかになった。ただし、私的利用が仕事の能率や職場環境に及ぼす影響については、必ずしも悪い影響が強いと感じているわけではなく、特に影響がないか、もしくは好ましい影響を与える傾向があるとしている。

 FMMCでは昨年夏、勤務先でネット環境が整備されている個人および企業のネット管理者を対象に「勤務先におけるインターネットの私的利用に関する調査」を実施。それぞれ1,000件、663件の有効回答を得た。12月28日にまとめられた結果概要によると、個人のうち私的利用経験があると答えた人は86%に達した。利用頻度については、「毎日」とした人がもっとも多く44.9%、次いで「週に1~2回」が20.0%、「週に3~4回」が17.4%などとなった。利用の内容については、「電子メール」(69%)、「趣味のホームページ閲覧」(61%)、「新聞等のニュース」(44%)が多かった。

 私的利用による影響をたずねる設問では、個人の75.3%が仕事の効率は「変わらない」と回答したほか、「上がっている」とした人が19.4%となり、「下がっている」とした人の5.3%を上回った。また、職場環境に与える影響や効果については、やはり「影響や効果はない」が65%ともっとも多かったが、「職場のコミュニケーションが高まった」が25%、「職場全体の士気が上がった」が7%だったのに対し、「職場全体の士気が下がった」は4%、「職場の人間関係が悪化した」は2%に止まり、私的利用は「職場全体に対してどちらかと言えば好ましい影響を与えることが多いようである」としている。

 ただし、「必ずしも好ましい影響を与えるとは限らない」としており、管理者の11%が、私的利用が原因となったトラブルが「ある」と回答している。内容としては、「システムのトラブルが発生した」(34%)、「ウィルスの感染があった」(21%)が多かったほか、「セクハラ問題が発生した」(9%)、「誹謗・中傷のメールを受信した」(7%)、「いかがわしいDM等の受信が増えた」(7%)などが挙げられた。

(2001/1/5)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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