【業界動向 / 新サービス】

bk1と丸善が提携 ~丸善店舗と連携、bk1で洋書も販売開始

■URL
http://www.bk1.co.jp/
http://www.maruzen.co.jp/

丸善の村田社長(右)とbk1の石井社長
 オンライン書店サイト「bk1」を運営する株式会社ブックワンと、書籍販売・出版の丸善株式会社が、リアル店舗とオンライン書店を連携させるクリック&モルタル戦略で業務提携すると発表した。

 この提携について丸善社長の村田誠四郎氏は「リアルとバーチャルが共同することが、これからのオンライン書店で大きな戦略となる。この戦略でコンシューマー向けに成功していて、ECノウハウ的にも評価の高いbk1と提携した」と述べ、またブックワン社長の石井昭氏は「bk1ユーザーの半数は都市圏の本好きなユーザーで、サイトが混雑するのは夜9時以降。これは都市型の大型書店と補完できる性質を持っており、丸善との組み合わせはぴったりといえる」とし、提携でお互いを補う展開が可能な関係にあることを強調した。提携のきっかけは「bk1で洋書を販売するための相談を丸善に持ちかけた」(石井氏)ことからで、今回の提携の一環として、丸善はブックワンの発行済み株式4%の株式を取得して資本参加も行なっている。

 具体的には、まずBK1のWebサイトと、丸善店舗との連携したプロモーションを開始する。丸善店舗でbk1のランキング書籍やオススメ書籍を特製帯をつけて紹介するほか、店頭での利用促進キャンペーンも図る。bk1では、Webサイトとメールマガジンを利用して、サイン会やフェアなどを共同展開していく。

 また2月5日より、bk1のサイト上で洋書の販売も開始する。これは丸善が国内にもつ一般読者向け洋書在庫から、約2万5,000タイトルをbk1から購入できるようにするものだ。和書・洋書ともワンストップでの購入が可能になり、ユーザーの利便性を図れるとしている。当面は2月5日に開設のbk1の新コーナー「bk1プロ」で、ビジネス・IT関連の洋書を中心に販売するほか、一般書も扱っていく方向で、「AmazonやBOLと競合する書籍については、値段も相応に検討する」という。またオンライン書籍販売のシステムも共有し、仕入れや物流インフラ、在庫情報などを共有化して、丸善店頭でのbk1注文書籍の受け渡しや、bk1サイトでの丸善店舗の在庫情報確認や購入などにも対応を図る。

 bk1ではこの提携で「オンライン書店トップクラスの、年間30数億円規模の売上げに近づけたい」(石井氏)としている。またこの提携に伴い、丸善のオンライン書店部門「MIS」は学術系の専門書籍中心の販売サイトにリニューアルする予定だ。

(2001/1/22)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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