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ネクソンジャパンは1日、インターネットカフェやまんが喫茶などにオンラインゲームの使用権を販売する事業を開始した。同社のオンラインゲーム「風の王国」などを提供し、入場者がネット対戦ゲームを楽しめるようにする。
高速常時接続回線を引き込み、店内に用意されたパソコンでネット対戦ゲームなどが楽しめる“インターネットゲームセンター”は、韓国では“PCバン”と呼ばれ、その店舗数は2万3,000件にも上るという。ネクソンジャパンは、オンラインゲームメーカーで韓国最大手のNexon社の日本法人。同様のサービスを国内のネットカフェやまんが喫茶などでも展開できる仕組みを提供する。
ネクソンジャパンによると、ネットカフェなどでゲームソフトを利用する場合の、ゲームメーカーと店舗間における使用権の取り決めは、これまで行なわれていなかったのが現実だという。そのため、つい先日も、家庭用ゲームソフトを権利者に無断で客に利用させていたとして、兵庫県のまんが喫茶が摘発されるという問題も発生している。ネクソンジャパンでは、こういった状況も踏まえ、ゲームメーカーと店舗の間に入るかたちで正式な利用契約のもとにオンラインゲームの使用権を販売していく。
現在用意されているのは、同社のロールプレイングゲーム「風の王国」「エランシア」、クイズゲーム「クイズクイズ」の3タイトルで、年内に6タイトルに増やす。料金は、ロールプレイングゲームの場合、1タイトルを端末1台にインストールして月額1万円。または、総利用時間に応じて1分3円の従量制となっている。端末が51台以上の場合やフランチャイズチェーンなどに、大規模な導入については割引メニューも用意されている。なお、メーカーと店舗間で契約が結ばれていれば、ユーザーに対してはゲームの利用料金は請求されない。店舗の利用料を払うだけで、手軽に有料ゲームを楽しめるようになるとしている。
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(2001/2/1)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]