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米Analog Devicesは4日、業界最小となるADSLチップセット「Eagleシリーズ」を発表した。4月中にもサンプル出荷を開始し、夏頃をめどに量産を開始する。
Eagleはユーザー側のADSLモデムに搭載するチップセットで、従来は別チップで用意する必要があったラインドライバーやフィルターなどの機能も内蔵したほか、USBまたはPCIバスインターフェイスをオプションとして集積した製品も用意した。これにより「完全な2チップセットソリューション」を実現し、ADSLモデムに必要な外づけ部品を55%削減できるとともに、製造コストが最大30%削減されるとしている。ITUのG.992.1、G.992.2など主なADSL規格に準拠しており、ノイズなどの障害がない状態では下り最大12Mbps/上り最大1Mbpsの通信が可能だ。なお、日本向け仕様のAnnexCに準拠した製品も投入する予定だが、国内でどの程度出荷が見込めるかはまだ未知数だとしている。
Analog DevicesのDSL製品は、Lucent Tecnologies、Cisco Systems、ECI Telecomなどの製品で採用されており、昨年の販売実績は1,000万個以上。同市場では、Alcatelに次いで第2位となる約30%のシェアを確保しているという。
(2001/2/5)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]