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■URL
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2001/0104-0215.html
株式会社電通は、日本の総広告費と媒体別・業種別広告費を推定した「平成12年(2000年)日本の広告費」を発表した。
調査結果によると、平成12年の日本の総広告費は前年比107.2%の6兆1,102億円、3年ぶりの増加で史上最高額となったという。媒体別に見ると、「テレビ」が2兆793億円、「新聞」が1兆2,474億円、「雑誌」が4,369億円、「ラジオ」が2,071億円といわゆる“マスコミ4媒体”が広告市場を引っ張る結果となった。ちなみにインターネット広告費は前年比244.8%の590億円となり前年の2倍を超える規模となった。電通ではインターネット広告費の急成長の要因として、パソコンの急速な普及とインターネットユーザーの順調な増加をあげ、特に大手サイトへの出稿増加が大きく、大手集中化の傾向が顕著だとしている。また、広告主は情報・通信、金融・保険が大きな比率を占めているが、他の業種も着実に増加しているとしている。さらに広告の形態も、これまでのバナー広告一色から、テキスト広告やメールマガジンの埋め込み広告など、多様化が進みつつあると指摘している。なお、モバイル広告は本サービス開始から間もないこともあり、まだその規模は小さいという。電通では、平成13年のインターネット広告費は約978億円に規模になると予測している。
インターネット広告が急成長をとげているといっても、まだその規模は1,000億円に達せず、“マスコミ4媒体”には遠く及ばない。インターネット広告が他の媒体並みになる日はまだまだ遠そうだ。
(2001/2/16)
[Reported by moriyama@impress.co.jp]