【調査結果】

無線IMは企業文化の変化をもたらす~米Gartner調査

■URL
http://www3.gartner.com/5_about/press_room/pr20010214b.html

 米Gartner Groupは15日、インスタントメッセージング(IM)は「内密の会議」の役割を果たし、企業文化を変える可能性があるとの調査報告を発表した。Gartnerによると、世界中で1カ月当たり120億通の文字メッセージがPCやPDA、携帯電話などに送られているという。このほか、ポケベルでは1カ月当たり30億通。これらの数字は増加を続けており、メッセージングが無線サービスのキラーアプリケーションとなりつつある。中でも、文字メッセージの中心は、オンラインで同時にコミュニケーションできるIMへと移行しつつあるという。

 会議で長い時間を浪費することに嘆いている企業の幹部や管理職、学生などは、会議中にもIMを使っている。彼らは、ノートPCほど邪魔にならず、小さく静かで気づかれにくい携帯機器を使用している。伝統的な会議マナーでは会議中のIM使用を禁止しているが、小学校の授業中にノートを回す遊びにも似たIMの交換は、オンラインとオフラインで生産性の向上をもたらすと、Gartnerは見ている。

 Gartnerでは、会議出席者が会議中に他者とコミュニケーションするために頭を下げることは議題に興味がないことを発言者に知らせる合図となり、一方でメッセージング機器を携帯する出席者にとっては、会議へ参加する時間が浪費ではなくなる、としている。また、司会者や発言者にとっての問題は、こっそりとIMを使用しているかもしれない参加者に目の前の会議に注意を向けるよう命ずることであるとしている。

(2001/2/16)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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