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エイチツーソフトは、DES(56bit)、CAST(128bit)、Blowfish(448bit)、RC4(2,048bit)という4種類のアルゴリズムを搭載したファイル暗号化ソフト「ファイルセキュリティ」を3月2日に発売する。Windows 95/98/ME/NT4.0/2000に対応し、予定価格は8,800円。パッケージのほか、ダウンロード販売やOEMなどで提供していく。
暗号化したいファイルまたはディレクトリを指定し、右クリックで表示されるファイルセキュリティの項目を選択するか、デスクトップ上のファイルセキュリティアイコンにドラッグ&ドロップして、パスワードを入力するだけで簡単に暗号化が行なえる。暗号化されたファイルは、元のアプリケーションアイコンに鍵のマークが付いた形で表示される。復合化するにはアイコンをダブルクリックし、パスワードを入力すればよい。暗号化する際には、自己解凍形式のファイルを作成することも可能。パスワードをあらかじめ相手に伝えておけば、このアプリケーションを持っていないユーザーでもそのファイルを開くことができるようになる。また、ファイル単位だけでなく、ワープロ文書内の一部やクリップボード内のテキストを暗号化することも可能だ。
4種類のアルゴリズムはユーザーが好みに応じて使い分けられるが、必ずしもbit数の大きいアルゴリズムのほうが処理時間がかかるわけというわけではないようだ。実際に数MBの画像ファイルで試してみた限りでは、56bitのDESよりも2,048bitのRC4のほうが処理時間は短かったため、特に理由がない場合は、あえてDESを使う必要はないかもしれない。ただし、自己解凍形式で暗号化できるのはDESのみとなっている。
ファイルセキュリティにはこのほか、ファイルを完全消去する「シュレッダー」機能も用意されている。ハードディスク上のそのファイルが記録されていた領域にデータを上書きする仕組みだ。
(2001/2/19)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]