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■URL
http://www.napster.com/pressroom/pr/010216.html
オンライン音楽交換サービスの米Napsterは16日、新たな会員制のビジネスモデルに必要な技術の開発を進めていることを明らかにした。このソリューションは、ピア・ツー・ピア(P2P)型のファイル交換サービスにデジタル著作権管理(DRM)機能を組み込むもの。昨年10月に提携を発表した独Bertelsmann子会社でDRMソリューションを手がけるDigital World Services(DWS)と共同で、過去数カ月間にわたって開発に取り組んできたという。
両社が開発中のソリューションは、NapsterのP2P型サービスを維持しながら、交換したファイルをCD-Rに書き込めないなどの制限を加えるものになるという。この技術は、Napsterで交換される MP3ファイルに保護レイヤーを加えることで実現する。また、Napsterのクライアントソフトも、この保護技術に対応するよう修正する。このソリューションでは、既存のDRM技術ではなく、ファイル交換の用途に合わせた新しいアーキテクチャーを採用する。
NapsterのHank Barry暫定CEOは「今回の発表は、当社の将来に関する現実の問題が、技術や法律ではなく経営であるという重要な事実を示したものだ。Bertelsmannおよび同社のeCommerce Group(BeCG)との提携は、アーティストや作詞作曲家などの著作権所有者に利益を還元するためのビジネスモデルに向けた重要な一歩となった。また、このソリューションは、レコード会社との合意に到達するための努力の証拠だ」と語っている。
(2001/2/19)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]