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【イベントレポート】

「Macworld Conference & Expo/Tokyo 2001」開催

■URL
http://www.idg.co.jp/expo/mw/

Macworld

 「Macworld Conference & Expo/Tokyo 2001」が22日、千葉県の幕張メッセで開幕した。同日午前に開かれた米Apple ComputerのSteve Jobs CEOの講演をかわきりに、24日までの3日間にわたって有料のカンファレンスや約200社が参加する展示会が開かれる。ここでは、展示会の中からインターネット関連の出展をいくつか紹介する。なお、展示会の入場料は2,500円(当日1日券)となっている。

 会場に入ってまず目に飛び込むのは、花柄と水玉の新iMacの巨大な看板を設置した、アップルコンピュータのブースだ。展示会場の約6分の1を占めるほどの広さで、ブース内もかなりゆったりとしたレイアウトとなっているのだが、ステージの周りなどは黒山の人だかりとなっていた。展示の目玉はやはり、同日発表されたばかりの新色iMacや、チタニウム製ボディの新PowerBook G4など。特にiMacやPower Mac G4 CubeにCD-RWドライブ搭載モデルが用意され、MP3ジュークボックスソフト「iTunes」やDV編集ソフト「iMovie2」も付属するということで、オリジナルCDの作成や映像編集などを前面に押し出した、パーソナルなデジタル制作環境をアピールする展示となっている。

 これに対してインターネット関連の展示はやや影が薄く、MacOS 9ユーザー向けの無料オンラインサービス「iTools」があったくらいだろうか。数台のPowerBook G4でiToolsを体験できるコーナーが設置されていた。なお、iToolsは同日、日本語でのサービス開始が発表されている。20MBのオンラインストレージが持てる「iDisk」、ウェブサイトが簡単に作成できる「HomePage」、「@mac.com」のアドレスが取得できるメールサービス「Mac.com」、グリーティングカードサービス「iCards」の各機能が同日より日本語で提供されるようになった。

 展示会場全体としては、やはりMacということでCG制作や映像編集、ハードディスクレコーディングといったクリエイティブ分野のソフト/ハードが目立っている。もちろんウェブ分野についてもソフトベンダー各社が展示に力を入れており、マクロメディアはウェブ作成ツール群「Dreamweaver 4 日本語版」や「Dreamweaver UltraDeveloper 4 日本語版」など、アドビシステムズは「GoLive 5.0」や「LiveMotion」などをステージ上で詳しくデモンストレーションし、多くの入場者の関心を集めていた。

 このほかのインターネット関連ツールとしては、MP3関連ソフトやセキュリティ関連ソフトが比較的目に付いた。シマンテックでは「Internet Security」をはじめとしたおなじみのツールのほか、新製品の「Personal Firewall」を紹介。また、アクト・ツーでも、不正アクセス対策ソフト「ネットバリア」やウィルス対策ソフト「ウイルスバリア」のデモンストレーションを行なっていた。さらにアクト・ツーでは、従来より提供していた「MacMP3」のMacOS X パブリックベータ版対応バージョンとなるMP3パッケージソフト「MacMP3 X Preview Version」を公開。会期中3日間の限定で販売している。MacOS X パブリックベータ版ではMacMP3の現行バージョンが利用できず、アップルのiTunesも対応していないため、Preview Versionを作ったという。なお、「MacMP3 Version 3」の登録ユーザーには、無料ダウンロード配布も行なわれる。

 マイクロソフトでは、発売中の「Office 2001 for Mac」を中心に紹介。また、この夏にもリリースされる見込みのMac用「Outlook」も展示していた。現在、英語のベータ版が米国サイトで公開中だが、展示していたのも同じものだという。ただし、日本語にも対応しており、実際デモ機でも日本語を入力・表示することができた。機能が限定されている部分があるものの、メールソフトとしても問題なく利用できるという。なお、製品化の際には「Office」などのパッケージにバンドルされる形式は、今のところ予定していないという。企業ユースが想定されるため、すでにExchange Serverを導入している企業などに販売していく考えだ。

 パームコンピューティングのブース内では、「ARENA Internet Mailer」のバージョン2.0が紹介されている。バージョンアップによりPalmとの連携機能が標準装備されるということで、同ブースでの展示となったようだ。HotSyncによりARENAとPalmでメールボックスを同期でき、その設定もARENAのダイアログ上から簡単にを行なえるようになるという。また、メールで送られてきたスケジュールをPalmのPIMソフトにワンタッチで登録できる機能も予定している。同ソフトは3,800円で、28日よりオンライン販売を開始する。なお、時期バージョンの2.1でMacOS Xに対応するとしており、2.0の登録ユーザーは無償バージョンアップが可能になる。

 ソフトなどの製品と比較して、インターネットサービスはほとんど出展されていないようだ。確認した限りでは、ISPで出展していたのは@niftyだけで、バーチャルコミュニティ「インターポット」の紹介がメインだった。また、ソニーでも、3D空間でチャットが楽しめるバーチャルコミュニティ「こみゅー3D」を紹介していた。こちらは、3月下旬にMac用のベータ版をリリースする予定だ。このほかのインターネットサービスとしては、大和証券がオンライントレード「ダイワダイレクト」を紹介。証券会社の窓口の女性風コスチュームを身にまとったコンパニオンが視線を集めていた。

アップルコンピュータ「iTools」の紹介コーナー アクト・ツー「ネットバリア」のデモンストレーション 「ARENA Internet Mailer」バージョン2.0の紹介コーナー
「インターポット」を紹介する@niftyのブース 「ダイワダイレクト」を紹介する大和証券のブース ヤマハのブースでは音楽用ネットワーク規格「mLAN」を紹介

◎関連URL
■アップルコンピュータ
http://www.apple.co.jp/
■マクロメディア
http://www.macromedia.com/jp/
■アドビシステムズ
http://www.adobe.co.jp/
■シマンテック
http://www.symantec.co.jp/
■アクト・ツー
http://www.act2.co.jp/
■Microsoft
http://www.microsoft.com/
■ARENA Project
http://www.arena-p.co.jp/
■@nifty
http://www.nifty.com/
■こみゅー3D
http://www.commue.com/
■大和証券
http://www.daiwa.co.jp/daiwa.html

(2001/2/22)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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