【特集】

インターネットウォッチ的“インパク”の歩き方

 インターネット博覧会(通称インパク)が、2000年12月31日から2001年12月31日まで開催中だ。インパクは、またの名を「楽網楽座」といい、日本政府の主催によるインターネットをメイン会場とした博覧会。国、地方自治体、企業、NPO、国際機関、そして自由参加枠の個人までが多様なテーマでパビリオンを開設し、コンテンツを競い合っている。各パビリオンは、Web上だけにとどまらず、リアルのイベントや行事を企画し、開催期間中、順次展開していくという発展型のイベントでもある。2月7日現在、国などが建設している「特定テーマパビリオン」が205パビリオン、誰もが参加できる「自由参加パビリオン」が82パビリオン。これだけパビリオンの数が膨大であると、どこをどう見たら良いか分からない人も多いのではないだろうか。そこで今回は、独断と偏見に基づいて読者のタイプ別にお奨めサイトを選び、“インターネットウォッチ的インパクの歩き方”と題して、タイプ別にインパクを楽しむ術を伝授する。

■インターネット博覧会(インパク)
http://www.inpaku.go.jp/

ビジネスマン向けお役立ちコンテンツを歩く
女性向けコンテンツを歩く

お堅い自治体・政府系コンテンツを歩く
アクティブシニアのためのコンテンツを歩く
家族みんなで楽しめるコンテンツを歩く
忙しい現代社会を忘れさせてくれる癒し系コンテンツを歩く

 

●ビジネスマン必見!!お役立ちコンテンツを歩く


 “博覧会”というと遊び系コンテンツばかりで、「ビジネスマンには無縁」と思っている人も多いだろうが、案外楽しめ、役立ちそうなパビリオンもいくつかある。

「経済のキモ」

 仕事で疲れた頭を休めるには、日本経済新聞社の「経済のキモ」がおすすめだ。サイトでは毎日クイズが出題され、挑戦すると経済のしくみが簡単にわかるしくみとなっている。クイズは難易度別に分かれており、気軽に楽しめる。「こんなの簡単」と思う人もいるだろうが、昼休みの一時に頭の体操をしてみてはどうだろう。また、「遊んで学ぶ!?経済遊戯場」では、レジ打ちゲームなどが楽しめる。もちろん経済ニュースヘッドラインなどビジネスに役立つ情報もあるのでご安心を。

 逆に、実際のビジネスとして使えそうなのが、3月に開設予定の日本貿易振興会(JETRO)の「バーチャル・トレードショー」。サイト上では、海外企業と日本企業との商談をとりもつ「オンライン見本市」を開催する。気に入った商品がみつかったらこのサイトから出展企業に直接引合メールを出せるもので、出品物の中から気に入った商品だけを集めてカタログのようなホームページを自動作成し、そのページのアドレスを顧客にメールで知らせることも可能だ。さらにサイト上にはアンケートメール機能が搭載されるので、顧客にアンケートを取ることで、商談を行なう前に商品のマーケティングもできるという。3月末より「ギフト」と「家具」のオンライン見本市を開催する予定。

バーチャル株式投資

 このほか、株や投資といった資産運用関連をテーマにしたパビリオンもいくつかある。 ディレクトSFG証券の「バーチャル株式投資」では、セミ・リアルタイムの時価情報に基づいた仮想株式取引ゲーム「トライ・アイトレード インパクバージョン」を提供している(要参加登録・無料)。たかがゲームといえども、初心者にとってネックになるのが、難解な専門用語だと思うが、ご安心あれ。用語を解説している「金融・証券用語集」が提供されており、50音・アルファベット順に検索できる。また、株の基本が分かる「投資のイロハ」コーナーもあるので、ゲーム感覚で、複雑な金融世界を理解できるはず。さらにもっと深く勉強したい人向けに、国内市場関連データ・ニュースなどを集めた「金融お役立ちリンク集」も用意されている。

 また、投資関連では日興證券株式会社の「21世紀の投資教育講座」も必見だ。サイトでは、投資初心者から上級者に対応した投資教育プログラムを提供している。コンテンツは、本格的に資産運用について学ぶ人向けの基礎プログラム「資産運用の基礎知識(仮)」、実践的な投資情報が入手できる「投資スクール」、現実の企業の株価をデータとして使う株式投資ゲーム「ストック ウェビー シミュレーション」の3つ。現在オープンしているのは「ストック ウェビー シミュレーション」のみだが、随時コンテンツは充実させていく予定らしいので、こまめにチェックする価値はあるだろう。

D-City

 同じ証券会社系コンテンツとして、金融関連情報サイトではないが、よくできていて楽しめそうなのが、大和証券グループ の「ドリーム・コミュニティ『D-City』」。このパビリオンは一言で言うと、いろいろな人達の交流や情報交換の場だ。利用にはまず住民登録が必要。住民登録すると、スモールオフィスが集合した「SOHOエリア」か個性的なマンションなどが立ち並ぶ「HOMEエリア」かのいずれかを選べる。部屋のタイプはSOHOが1,000タイプ、HOMEが100タイプ。各部屋には、D-city特有のニュースや情報が見られる「D-TV」や友人などと交信できる「D-MAIL」、音楽が聴ける「D-AUDIO」が装備されている。また、各部屋には専用ホームページも作れる。さまざまなコミュニケーションツールが搭載されているので「D-City」は友人作りや人脈作りに役立ちそうだ。

 

■日本経済新聞社 「経済のキモ」
http://inpaku.nikkei.co.jp/index.php

■日本貿易振興会(JETRO) 「バーチャル・トレードショー」
http://www.jetro.go.jp/fa/j/inpaku/

■ディレクトSFG証券 「バーチャル株式投資」
http://www.dljdirect-sfg.co.jp/inpaku/index.html

■日興證券株式会社 「21世紀の投資教育講座」
http://www.nikko.co.jp/inpaku/index.html

■大和証券グループ 「ドリーム・コミュニティ『D-City』」
http://www.inpaku.go.jp/daiwa/welcome.html

 

●女性系コンテンツを歩く


 昨年のインターネットのニュースといえば、女性系サイトの創刊ラッシュがその1つに挙げられる。インパクでもこの流れを継いで、女性系コンテンツがいくつか見られる。ジャンルは、美容や健康など多岐にわたっており、幅広い年齢層で楽しめそうだ。

L-Park

 株式会社毎日新聞社の「L-Park」は、「女性をつなぐ、プライベートパーク」をテーマに、「恋愛」「仕事」「家庭」「食と健康」「美とファッション」「エンターテインメント」の6つのカテゴリーで構成されたサイト。会員登録をすると好きなテーマに自由に発言ができるとともに、悩みの相談もできるほか、逆に、アドバイザーにもなることも可能だ。また、会員との間でメールのやり取りや名刺交換もできる。読み物としては、トラベルデザイナー・おそどまさこさんの海外旅行指南「インターネット旅行術」、トレンディな職業に就く女性たちの赤裸々な日常を綴った「私の7DAYS」などを連載。材料別検索機能のついた「食卓の一品」や会員の投票で現代を映す「ネットゴング」など双方向を活かしたコンテンツの充実振りが光る。

らしさ/マイ・ビューティを探そう

 若者向けコンテンツとして、らしさ・ドット・コム の「らしさ/マイ・ビューティを探そう」がある。サイトには、スタイルや定番ヘアなどから検索できる「ヘアスタイルギャラリー」や「おすすめサロンリスト」など、女性にとって“命”といわれる「髪」の情報が満載。特に、デジタルカメラで撮った自分の顔を取りこみ、バーチャルヘアチェンジができる「ヘアスタイルシミュレーション」は必見だ。雑誌の切抜きだけではどうもイメージが浮かばない人にはうれしいシステムといえそうだ。髪つながりで、ホーユー株式会社の 「2001“美しい髪”Website~髪の美学~」も訪れてはどうだろう。髪の文化史や髪の科学といった学術的な内容やワールドヘアカラーレポートなど読み物系コンテンツが充実している。

 このほか、ビューティビジネス の「きれい・なんでも」も、「新ミレニアム人・アナタの中の変身願望を探検しよう」と題し、美容のプロに疑問をぶつけるQ&Aコーナーなど「トータルビューティ」情報を提供している。

■株式会社毎日新聞社 「L-Park」
http://www.l-park.ne.jp/

■らしさ・ドット・コム 「らしさ/マイ・ビューティを探そう」
http://www.rasysa.com/index.html

■ホーユー株式会社 「2001“美しい髪”Website~髪の美学~」
http://www.hoyu.com/inpaku/index.html

■ビューティビジネス 「きれい・なんでも」
http://www.kirei-nandemo.com/inpaku/index.html

 

●自治体・政府系コンテンツを歩く


 国が主催する“博覧会”というだけあって、国(国の機関)や外国政府、地方自治体のコンテンツは盛りだくさんだ。各都道府県・市区町村によってそれぞれ特徴があり、自治体系コンテンツを見て回るだけでも結構おもしろい。

土佐よさこい玉手箱

 まず、地方自治体のコンテンツをいくつか紹介する。高知県の「土佐よさこい玉手箱」では、知事室における橋本大二郎知事の動きをLIVE中継する「館長の部屋」が必見だ。このほかよさこい祭りや土佐和紙、路面電車などを紹介しており、高知県のならではのコンテンツが楽しめる。静岡県では、「“標高7000m!?”のワンダーワールド」と題し、富士山や駿河湾をテーマにパビリオンを展開している。富士山や駿河湾の歴史だけでなく、県内3カ所から見た富士山の様子および1時間毎の映像が見られるほか、月ごとのテーマにあわせて体験談や裏技をボトルメールで流せる「ボトルメールの港」なども提供している。京都府は、瀬戸内寂聴氏を館長に開設した「源氏物語パビリオン」。源氏物語ショートストーリーや物語中に詠まれた歌で占ってくれる「歌うらない」など地方自治体が開設したパビリオンの中でもとりわけコンテンツの充実ぶりがうかがえるサイトだ。

20世紀2001大事件

 そして気になる国が開設しているパビリオンだが、「10大事件」と「20世紀日本最大事件」を選ぶ「20世紀2001大事件」と20世紀を代表する日本の2001人を選び出していく「2001年日本の2001人」の2つを開設している。「20世紀2001大事件」では、年代や特定の年、カテゴリ、キーワードから事件を検索できる。日本についての体系的なアーカイブをつくることで、海外や後世の日本人に生きる姿を伝えていくという。「2001年日本の2001人」では、日本人を分析したランキングなどを掲載しているほか、「20世紀日本人大図鑑」を作りあげるための企画や参加者を募集中だ。

 

 

■高知県 「土佐よさこい玉手箱」
http://www.pref.kochi.jp/index.html

静岡県 「“標高7000m!?”のワンダーワールド」
http://www.7000m.com/inpaku/

■京都府 「源氏物語パビリオン」
http://www.inpaku-genji.pref.kyoto.jp/index.htm

■「20世紀2001大事件」
http://www.event.inpaku.go.jp/2001jiken/index.phtml

■「2001年日本の2001人」
http://www.event.inpaku.go.jp/2001nin/index.phtml

 

●アクティブシニアのためのコンテンツを歩く


 2001年のインターネットのトレンドは“シニア”を対象としたサイトの創刊があると思われる。インパクでも、シニアに向けたサイトがいくつかあり、次のターゲットはシニアだということを想像させる。

えいじれすアイランド

 まずは、高齢社会NGO連携協議会の「夢を実現!えいじれすアイランド」。Web上に浮かぶ島を1つ用意し、住んでみたい「すべての人に優しい島」として、その「島作り」を行なうものだ。来場者は、土地を借りることで、島のメンバーシップを獲得し、「家作り」「仕事作り」「友人作り」「趣味・生き甲斐作り」「生活雑貨商品作り」などを先に島民となった人達と話し合いながら創造していき、その結果として、行政的サービスや高齢者住宅およびエイジレスデザインの商品などを生み出していくというしくみだ。なお、島で生み出されたものは、商品化・サービス化され、現実の社会や市場に提案されていくという。

バリアフリー・タウン

 このほか、シニアのためのポータルサイトとして財団法人2001年日本委員会、ダイヤル・サービス株式会社などが「ビューティフル シニアライフ」を開設している。旅やレジャー、趣味・学習といったカテゴリー別にQ&A方式で解説する「生活なんでもQ&A」や介護保険Q&Aなど日常生活に役立つコンテンツが盛りだくさんだ。「NPOの広場」では、シニア世代が参加できる団体を紹介しているので興味のある人は訪れてみてはどうだろう。また、バリアフリー・マップを提供する特定非営利活動法人NPO情報ネットワークセンターの「バリアフリー・タウン」も必見だ。サイトでは、全国の電子地図を用意、高齢者や障害者に優しいバリアフリーな宿泊施設や公園、レストラン、理・美容店、お店、学校、図書館、パソコン教室などを自薦、他薦を問わずに募集し掲載している。推薦施設には、アイコンによる車椅子用トイレ、エレベーター、段差、点字案内、手話通訳、推薦理由(投書・投画)などをマップ上に表示させることも可能だ。

 ほかにも、薬日本堂株式会社の「どうあん先生の健康学校」では、東洋医学的見地から健康情報を掲載している。症状別の漢方といった漢方基礎講座を解説している「教室」や季節に応じた食事・生活面からのアドバイスなどを掲載する「健康旬情報」などを提供。自分にあった漢方を探したい人は漢方相談も受けられる。

■高齢社会NGO連携協議会 「夢を実現!えいじれすアイランド」
http://janca.gr.jp/inpaku/index.html

■財団法人2001年日本委員会、ダイヤル・サービスなど 「ビューティフル シニアライフ」
http://www.be-senior.com/inpaku/index.html

■特定非営利活動法人NPO情報ネットワークセンター 「バリアフリー・タウン」
http://www.barrier-free.net/index2.htm

■薬日本堂株式会社 「どうあん先生の健康学校」
http://www.myhealth.co.jp/kenkougakkou/

 

●家族みんなで楽しめるコンテンツを歩く


 パソコン普及率が飛躍的に向上してきた昨今、パソコンが居間に置かれ、みんなでインターネットを楽しむ家族も増えてきている。そんな人たちにオススメなのが以下のコンテンツだ。

インターネットバーチャル家族

 アートコーポレーションの「インターネットバーチャル家族」は、電子ペット育成ゲームを提供するサイトだ。見ず知らずの人とバーチャル家族(イーペッツファミリー)となってチームを組み、電子ペット「イーペッツ」を30日間育てていくもの。イーペッツファミリーになると、ペットの養育だけでなく、絵文字付き掲示板での家族交流や家族限定イベントに参加したりできるので、コミュニティサイトとしても楽しめる。このほか、世界のおじいちゃん・おばあちゃんに学ぶ「地球家族の大知恵袋」などお役立ちコンテンツも盛りだくさんだ。家族みんなで、世界の人々と心が通じ合う「地球家族的」サイトを楽しんでみてはどうだろう。

コミュニケーション・サーカス

 NTTコムウェアの「コミュニケーション・サーカス」では、ネットワークゲームが楽しめる。現在は、無料対戦アクションゲーム「めたもるこみゅん」のみだが、ゲームをしながらチャットができる「アストロサーキット」やユーザー参加型の宇宙開拓ネットワークゲーム「プラネット・ワークス」を順次開始する予定だ。このほか、コミュニケーションとインターネットの関係をテーマにして、各界で活躍する人のエッセイを掲載している「ネットコミュニケーション研究所」やインターネット教育講座などもあり、遊び系コンテンツだけでなく、読み物系コンテンツも充実しているので、大人でも十分訪れがいがあるといえる。ほかに大人も子供も楽しめるといえば、トヨタ自動車の「クルマ、夢と出逢いを語るもの」が挙げられる。1886年から現在までの世界中の名車、約3千車種の画像と詳細データを網羅している「名車列伝」や顧客参加型のカスタマイズカー造りなど、大人にはたまらないコンテンツから、子供も楽しめる「GAMELAND」まで、家族全員で楽しめる。

 家族で楽しみながら世界の異文化に触れられるのが、NTTコミュニケーションズ株式会社の「フェリックスの世界旅行」。ユーザーは、世界中を旅しているうさぎのぬいぐるみ「フェリックス」から世界の歴史や自然、文化について紹介したメールを受け取ることで異文化体験ができるものだ。また、家族で取り組んでみるとよさそうなのが、財団法人日本漢字能力検定協会 の「漢検パビリオン」だ。漢字クイズや漢検模試に挑戦できるほか、自分の家族の名前や由来について調べられる「みんなのお名前大百科」、日本や世界の“オモシロ漢字”を紹介する「世界の街角漢字探検隊」など、楽しみながら漢字を学ぶことができる。

■アートコーポレーション 「インターネットバーチャル家族」
http://e-pets.the0123.com/index.html

■NTTコムウェア 「コミュニケーション・サーカス」
http://inpaku.nttcom.ne.jp/index.html

■トヨタ自動車 「クルマ、夢と出逢いを語るもの」
http://toyota-pavilion.com/top/

■NTTコミュニケーションズ株式会社 「フェリックスの世界旅行」
http://www.ntt.com/felix/index.html

■財団法人日本漢字能力検定協会 「漢検パビリオン」
http://www.kanken-inpaku.com/index.html

 

●忙しい現代社会を忘れさせてくれる癒し系コンテンツを歩く


 せわしない現代、心が疲れてしまっている人も多いのではないだろうか。そんな疲れた心を癒してくれるコンテンツがインパクにいくつかある。心に栄養を与えに訪れてみてはどうだろう。

日本の田舎再発見の旅

 最近「田舎暮らし」がはやりだが、イー・有機生活の「日本の田舎再発見の旅」では、日本各地の田舎を町ごと村ごとにWeb上で再現している。サイトでは、田舎の景色やイベント、そこに住んでいる人々、農産物などを紹介。このほか、各地の田舎料理や野菜別レシピもある。きっと誰もが日本の田舎の良さを再発見できるはずだ。このほか、心を豊かにさせてくれるサイトが社団法人日本フィランソロピー協会 の「“声の花束”で届けるちょっといい話」だ。みんなから集めた「ちょっと良い話」を文字だけでなく声でも紹介している。「記念日いい話」「学校いい話」「まちかどちょっといい話」など、心をホットさせてくれるコンテンツが盛りだくさんだ。

バーチャル・トリップ

 大成建設株式会社の「古代文明都市 バーチャル・トリップ」では、「インダス文明」や「エジプト文明など」をCGで再現し、バーチャル探検が楽しめる。文明の説明だけでなく、クイズや占いといったエンタテインメントコンテンツも提供。疲れた心を癒しに悠久の旅に出かけてみてはどうだろう。このほか、CGを活用しているのが、メイウェルの「Designer's Gallery -CG美術館-」だ。サイトに寄せられた画像や動画、Flashなどで作成されたゲームなどが作品を見られる。お気に入りの作品をみつけてみてはどうだろう。

 

■イー・有機生活 「日本の田舎再発見の旅」
http://www.inpaku.go.jp/eu-ki/top.html

■社団法人日本フィランソロピー協会 「“声の花束”で届けるちょっといい話」
http://www.koetaba.net/inpaku/index.htm

■大成建設株式会社 「古代文明都市 バーチャル・トリップ」
http://www.taisei-kodaitoshi.com/index.html

■メイウェル 「Designer's Gallery -CG美術館-」
http://www.maywell.com/inpaku/index.htm


 インパクの企画の目的とは、これまで紹介したコンテンツにも見られるように老若男女を問わず、全国・全世界の人々がより多く参加し、楽しめることがある。つまり大きく捉えてみると、このインパクをきっかけに国民がインターネットに気軽に参加できる環境を整えるということにもなるだろう。さらに、言い方を替えるならば、インパクは、インターネットを利用するための1つの「きっかけ作り」ともいえる。
 これまでインパクサイトを紹介してきたわけだが、インパクの広報活動をしたいわけではない。必ずしも良くできたサイトばかりとはお世辞にもいえないし、ユーザービリティを本当に考えて作っているのか首をかしげたくなるサイトも多い。とはいえ、インパクがIT推進の1つの「芽」となることは明白である。
 もう1つインパクには、「デジタル・デバイドの解消」という目的がある。インパクをきっかけにインターネットを始めてみようと思わせるには、インターネットの魅力や発展性が伝わるコンテンツが必要だ。リアルの博覧会と違って、インターネット上のイベントでは、日々内容を改善・進化できるという利点もある。インパクは1年という長丁場。1つでも多くのパビリオンが“進化”を遂げて、インパクが日本のIT推進に貢献するイベントになってほしいものだ。

(2001/2/26)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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