【業界動向】

米Namezero、不正に無料サービスを受けたユーザーを強制排除

■URL
http://www.namezero.com/about/pressroom/release/022301.shtml

 ドメイン登録の無料サービスを提供しているベンチャー企業の米Namezeroは、サービスを受けるために不正を働いているユーザーを強制的に排除することを明らかにした。Namezeroでは、不正を働いている人に対して2001年の2月23日までに彼らのドメイン名を削除する旨の電子メールを送付しており、それを回避するためにはNamezeroの提供する有料サービスに移転するか、完全にサービスを受けるのを止めるかの選択肢しかない、としている。

 Namezeroが提供するサービスは、無料で好きなドメイン名を1人当たり1つだけ登録できるというもの。そのためにはそのドメイン名を使ったホームページにNamezeroの提供するナビゲーションバーとバナー広告を表示しなければならない。さらにドメイン名の登録をする際に正確な登録情報を提供する義務があるとサービス約款には明記されている。

 しかしながらNamezeroが行なった最近の調査によれば、Namezero会員のうち44,000名ほどがこの無料サービスの規定に違反しており、ナビゲーションバーやバナー広告を取り除くか、あるいは1つ以上のドメイン名を登録するか、嘘の情報を登録していた。ナビゲーションバーを取り除くためには、意図的にある種の暗号をホームページのHTMLコードに書き加えなければならず、悪質な行為と同社では判断した。

 この決定についてNamezeroの社長兼最高経営責任者のBruce Keiser氏は「Namezeroは100万人の会員のために価値あるサービスを提供するために何百万ドルも費やしており、サービス約款を遵守せず、不正を働いている者たちがこのサービスを無料で受けるのは公平なことではない。したがってわれわれはこうする以外に選択肢はなく、こうすることで他の会員やビジネスパートナーに対して公平さを示すことができるのである」とコメントした。

(2001/2/25)

[Reported by taiga@scientist.com]


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