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■URL
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Professional/spacestream/
http://bit.sonymusic.co.jp/bb_index.html (3月7日オープン予定)
ソニーマーケティング株式会社は、Webの3D空間上でストリーミングコンテンツを再生できるサイトを構築するシステム「SpaceStream」を商品化した。システムは、顧客の要望に応じてオリジナルの3D空間を構築する「オーダーメイド」(価格300万円~)と、3D空間をレンタルする「空間貸」(月額5万円~)の2形態で販売される。なお、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)の音楽配信サイト「bitmusic」では、SpaceStreamを採用した仮想音楽配信ショップ「bitmusic Virtual Shop powered by SpaceStream」を3月7日に開設する。
SpaceStreamは、ユーザーが自由に動きまわれる3Dの仮想空間をVRMLにより構築し、その中の任意の位置でストリームの動画コンテンツを再生できる。音源と視点の位置関係により音量や左右のバランスを設定することが可能で、実際の室内にいる感覚に近い状態を再現するという。動画コンテンツは、QuickTime、RealPlayer、Windows Media Playerの動画再生エンジンに対応している。なお、SpaceStreamのコンテンツを見るには、無償で配布される専用のプラグインソフトをダウンロードする必要がある。今後は、複数ユーザーがアバターを使ってチャットできる「マルチユーザー機能」や、人口知能を搭載したアバターがユーザーの対応をする「エージェント機能」なども2001年7月から順次発表される予定だ。
SpaceStreamの採用第1号サイトとなる「bitmusic Virtual Shop powered by SpaceStream」は、仮想の音楽配信ショップともいえるもの。3Dにより表現された店内でストリームによるビデオクリップが配信されるほか、“バーチャル試聴機”による試聴の後、bitmusicで購入することも可能だ。今後は、バーチャル店員の設置や店内での購入・課金手続きも実現させるという。SMEのデジタルネットワークグループ本部長・高堂学氏は、Napster/Gnutellaの普及による有料音楽配信事業への弊害を念頭に「無味乾燥なダウンロードだけではない、音楽を見つける喜びを提供する」と、新サイトの位置付けをアピールした。
今回のSpaceStreamの発表、およびbitmusicでの採用は、ブロードバンド接続の本格的普及を見据えたものとなっている。3D画像を快適に表示するには、回線速度とともに利用する機器のスペックにも依存するが、ソニーグループとしては“インターネットに接続したゲーム機”などでの利用も視野に入っているようだ。
ヴァーチャル試聴機
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映像スクリーン画像
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(2001/3/5)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]