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■URL
http://www.ipa.go.jp/security/crack_report/20010308/0102.html
情報処理振興事業協会(以下IPA)は、2001年2月のコンピュータウィルス・不正アクセス届出状況をまとめた。2月の届出件数は、2000年10月以来4ヶ月ぶりに2,000件を割り込み1,567件と、前月(2,440件)に比べて873件減少した。IPAでは、メールの添付ファイルに対する注意がなされてきているとしながらも、昨年同月に比べ約4倍となっており、まだ沈静化していないと注意を喚起している。
2月の届出ウィルスは46種類で、最も多いのが「W32/Hybris」で575件、次いで「W32/MTX」が405件となっている。新種ウィルスはスクリプト形式の「VBS/SST」、「W32/BleBla」の2種類。感染経路は海外からのメールも含めたメールによる感染が最も多く約92%を占めている。
また、IPAでは、事業所を対象にIPAが実施したアンケート調査結果を報告、ウィルス対策ソフトが効果的に使用されていない現状を指摘している。ウィルス対策ソフトを導入している企業は86.5%だが、そのうちアップデート管理を行なっている企業は46.4%にとどまっている。アップデート管理を行なっていないと感染に気づかずウィルスを撒き散らしかねないので、被害者にならないように注意するだけでなく、加害者にもならないよう、確実にセキュリティ対策を実施する必要があると警告している。
なお、2月のコンピュータ不正アクセス被害届では21件。内訳はポートスキャンなどの脆弱性探索を含む侵入に関わるものが10件、SPAMメール中継が2件、メールアドレス詐称が7件、その他2件となっている。
(2001/3/9)
[Reported by moriyama@impress.co.jp/ymasa@factory.to]