【業界動向】

米Napsterが米Gracenoteと提携、著作物のフィルタリングシステムを強化

■URL
http://www.napster.com/pressroom/pr/010313.html

 オンライン音楽交換サービスの米Napsterは13日、著作権所有者が指定した音楽ファイルの交換停止に向けて、音楽識別サービスの米Gracenote(旧CDDB)と提携したと発表した。

 これは、米サンフランシスコ連邦地裁が5日、Napsterに対して著作権のある楽曲の交換を停止するよう命じたことに対応したもの。地裁は、Napsterで不正交換されている楽曲について、著作権所有者がアーティスト名や曲名、ファイル名などをNapsterに通知するよう命じていた。

 これに応じて、NapsterはGracenoteの「CDDB Music Recognition Service」を導入して、Napsterで交換されているファイルの中で、アーティスト名や曲名に関連させてユーザーが付けた「変名ファイル」のフィルタリングを図る。Gracenoteのデータベースには現在、25万人のアーティスト名に対して14万の変名と、900万のアーティスト名/曲名の組み合わせに対して300万の変名が格納されており、これを導入することでファイルのフィルタリング処理を大幅に強化できるとしている。

 NapsterとGracenoteの技術者は既に、NapsterのファイルフィルタリングシステムにGracenoteのデータベースを組み込む作業を始めており、来週中にも完了する予定だとしている。

(2001/3/14)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp