【調査結果】

米Napsterの共有ファイル数が60%減、ユーザーはOpenNapに移行~米調査

■URL
http://www.webnoize.com/

 米Webnoizeは15日、米Napsterが14日夜に著作権のある楽曲を交換停止するためのフィルタリングシステムを強化したことで、同社サービス上で交換できる音楽ファイルが激減したとの調査報告を発表した。これに伴い、無料の音楽ファイルを探しているユーザーは、オープンソースのNapster互換サーバー「OpenNap」のサービスに移行しつつあるという。

 Webnoizeによると、Napsterユーザーがダウンロードするファイルは50%減少し、ユーザー当たりに共有されるファイル数も平均172ファイルから71ファイルへと59%も減少した。この結果は、Napsterの音楽交換サービスが著作権のある楽曲の交換停止に成功したことを示しているという。Napsterのフィルタリングシステムでは、まず、同社サービス上で交換されているファイル名中の単語と、アーティスト名や曲名のデータベースとを比較する。その後、音著作権所有者から提出された楽曲のデータベースとの比較が行なわれる。

 Napsterの広報担当者によると、米レコード協会(RIAA)が9日、13万5,000曲の楽曲リストを提出、さらに12日と13日に楽曲が追加されたという。14日は、これら楽曲の交換サービスを停止しなければならない期限となっていた。

 このようなNapsterの措置に伴い、著作権のある楽曲の交換がOpenNapサービスで増えている。今年1月にOpenNapサービスの提供を始めたMusicCity.comでは、サーバー30台を用意しており、サーバー1台当たりのユーザー数は1万6,000人、利用可能な音楽ファイル数は390万ファイルに達する。ユーザー当たりに共有されるファイル数は平均243ファイルで、フィルタリング強化前のNapsterを上回っている。

(2001/3/16)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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