【新サービス / 回線】

「全国3分20円」のフュージョン・コミュニケーションズがサービス開始

■URL
http://www.fusioncom.co.jp/
http://www.0038.net/

 “VoIP技術を利用し格安の市外通話を実現する”として話題を呼んでいた、フュージョン・コミュニケーションズ株式会社(以下フュージョン)が、4月1日からサービスを開始した。CMなどの効果もあり、サービス開始前にすでに15万件の契約を得るなど、好調なスタートを切った。

 フュージョンのサービスでは、ユーザー宅から交換局まではNTTの回線を利用し、交換局から先はフュージョンのIP網で、VoIP技術を用いた通話・通信を行なうのが特徴だ。通常のインターネット電話とは異なり、専用IP網を利用することで、一般電話と変わりない音質のサービスを提供できるという。また同社は「0038」という事業者識別番号を取得している。IP網利用のサービスではあるが、NTTコミュニケーションズやKDDI、日本テレコムらと同様の、第一種電気通信事業者の長距離電話会社という立場であり、マイラインにも対応している。

オープニングセレモニーで記念通話を行なう角田社長
 フュージョンのサービスは、「全国どこにかけても3分20円」の市外電話、24時間一律料金の国際電話(たとえば米国の場合、どの時間帯でも1分30円)、インターネット接続の3つとなる。市外電話・国際電話は相手の番号の前に「0038」を入れてダイヤルする形だ(国際電話は5月10日より「0038+010+相手番号」となる)。インターネット接続はISDN・アナログのダイヤルアップに対応し、電話代込みで3分10円(全国一律)となる。サービスの申込みはオンラインサインアップ(サインアップ後1時間ほどで利用可)、電話、郵送に対応している。

 フュージョンの代表取締役社長の角田忠久氏は、「他と比べると規模は小さいが、すでに15万契約のお客さんを得ていることもあり、影響はじわじわと出てくるのではないか。期待した数以上の契約が集まれば、さらなる値下げも可能になる」と、今後の意気込みを語った。数年内には自社光ファイバー網の取得も視野に入れており、2002年度には単年度の黒字化を目指したいとしている。またサービス開始に合わせ、70億円の第三者割当増資を実施したことも発表した。

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(2001/4/2)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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