|
■URL
http://www.jadma.org/jad_news/jadmanews.shtml#1
日本通信販売協会ダイレクトマーケティング研究所は「インターネット通信販売利用者調査速報レポート」を公表した。本調査は2000年12月23日から2001年1月5日まで日本通信販売協会のWebサイト上で実施。有効回答数は4,705件で、回答者の性別は男性40.2%、女性59.3%。
調査結果によると、インターネット通販経験者は70.4%、このうち2000年にインターネット通販を利用したのは95%となっている。さらに2000年におけるインターネット通販利用者の開始時期をみると、「2000年7~12月」が35%と最も高く、以下「2000年1~6月」が21.6%で、インターネット通販の開始時期が1年以内とするユーザーは56.6%を占めていることから、インターネット通販の初心者が多い状況がうかがえる。特に女性では「2000年7~12月」が41.6%、「2000年1~6月」が21.9%と60%以上が利用開始してから1年以内という結果となった。日本通信販売協会では、数年前まで男性中心だったインターネット通販市場も1999年頃からは女性が増えてきたが、依然としてその傾向が続いているとしている。
さらに利用回数や利用金額でも興味深い結果が得られた。利用回数は「1回」19%、「2回」17.9%、「3回」16.2%で3回以下が過半数となった。一方で「10回以上」の利用者も14.5%で1割も超えており、ヘビーユーザーも多く見られる。また、利用総額は「1万円未満」が25.1%が最も多く、以下「1~2万円」が18.3%、1回あたりの利用金額でも「5,000~1万円未満」が38%、「5,000円未満」が36.1%となり、1万円以下の回答者が70%を超える結果となった。インターネット通販の利用者が増えているとはいえ、利用回数・金額とも多くない点について、日本通信販売協会では、利用開始からの期間が短い回答者が多いことが影響していると推測、今後インターネット通販の利用に馴れたユーザーが増えることで回数・金額とも増える可能性はあるとしている。
また、インターネット通販のメリット・デメリットとして、メリットでは「時間を選ばず利用できる」が54.3%と最も高く、反対にデメリットでは「商品を実際に確かめられない」が39%、「配送料がかかる」が16.8%となっている。
これからの結果をふまえ、日本通信販売協会では、利用者の多くは初心者で不安を感じながら大企業や有名企業、これまで利用したことのある通販会社でショッピングをしており、まだ生活の中に定着して当たり前のものとなっているとは言いがたく、インターネット通販はまだ黎明期であることが再確認されたと分析している。
(2001/4/2)
[Reported by moriyama@impress.co.jp]