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■URL
http://www.fusionone.com/
シンクロナイズサービスの米fusionOneは2日、「fusionOne DataMover」を発表した。DataMoverは、新しいPCの購入時に、古いPCから新しいPCへのデータの移動を簡単にするツール。fusionOneではDataMoverをPC製造業者、ブロードバンドサービスプロバイダーなどに提供し、同社のサービスの利用を促す計画だ。
DataMoverは、fusionOneの元々提供しているシンクロナイズ技術とストレージ技術に基づいているものだ。作業はすべてウィザードに沿って行なわれる。古いPC上のデータは圧縮され、128ビットで暗号化されたうえでインターネットを通してfusionOneのデータセンターへ送信される。最後に新しいPCをインターネットに接続し、データをダウンロードすれば移動作業は完了する。fusionOneによれば、データは圧縮されるため、ダイアルアップ接続でも利用できる程度になっているという。
このようなシステムのため、同じ場所にあるPC同士でデータを移動するだけでなく、全く離れた場所にあるPCに移動させることも可能となった。また、PCを移動させるときにはしばしば移動させるデータを忘れてしまうこともあるが、このサービスでは自動的にMP3ファイルや、Officeファイル、PIMのファイル、システムセッティング、お気に入り、クッキーなどのデータを自動的に探し出すようになっている。なお、DataMoverは、Windows 95/98/ME/NT/2000をサポートしている。
類似のサービスとしては、@Backupが同様のサービスを提供しているが、ブロードバンドの普及に伴ってこうしたサービスやソフトウェアが新しく買ってきたPCにインストールされていることもこれからは増えてくるのだろう。
(2001/4/3)
[Reported by taiga@scientist.com]