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■URL
http://www.sanyofashionhouse.com/
http://www.palm.com/
アパレルメーカー大手の三陽商会の米子会社Sanyo Fashion Houseは2日、米Palmと提携してPalmPDAを安全にしかも簡単に入れることのできる春用のレインコートを発表した。これらは男物、女物があり、Sanyoの春物コレクションのラインアップに含められている。
このレインコートには、Palmのロゴがついたボタンに守られたPalm専用のポケットが設けられており、静電気対策と防水対策が施されている。
こうした試みを行なった理由としてSanyo Fashion HouseのセールスマネジャーChris Champlin氏は「マーケットリサーチの結果、Sanyoは安全でしかも使いやすいポケットを必要としているのは、しばしばPalmのハンドヘルドユーザーであることを発見した」と話した。また、開発に協力したPalmの副社長Byron Connell氏は「Palmのデザイン哲学は、われわれの製品がただ機能的であるだけでなく、ファッショナブルでウェアラブルであることを要求している」とコメントした。
既に十分に普及している携帯電話、PHSのためのポケットは既に多くの服に取り入れられているが、PDAのためのポケットというのは珍しい。これはPDAが一部の利用者から一般社会に認知されてきた証拠なのかも知れず、他のアパレルメーカーの動向も注目される。また、Palm副社長のコメントに「ウェアラブル」という言葉が出て来るとおり、本格的なウェアラブルコンピュータ時代の一歩前に、機能的な服とPDA、という組み合わせのウェアラブルコンピューティング、という現実的な選択肢も考えられ、興味深い。
Sanyoでは秋物コレクションにもPalm用のコートを発表することを予定している。
(2001/4/3)
[Reported by taiga@scientist.com]