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デジタルエンターテインメント関連の調査会社米Webnoizeは4日、米Napsterが著作権付き楽曲の交換を停止したにもかかわらず、ユーザーのダウンロード件数は増えているとの調査報告を発表した。
ユーザーのダウンロード数は、3月の最終週には5億9,300万件で、前週の4億7,300万件に比べて25%増加した。なお、Napsterによると、3月末時点で同社のファイル交換システムにより著作権付き楽曲27万5,000曲を遮断しているという。
WebnoizeアナリストのMatt Bailey氏は「ユーザーはファイル遮断フィルターを楽々とすり抜けている。数百万のユーザーが、引き続きNapsterを使って大量の無料音楽にアクセスしている」と分析する。
一方で、ユーザー当たりの平均共有ファイル数は、3月1日時点の220曲から3月末時点では73曲に減少しているという。前出のBailey氏は「Napsterのフィルタリング措置によって、共有されているファイルの総数は減少した。しかし、ユーザーが望む楽曲やアーティストへのアクセスを中止するかどうかは、極めて疑わしい」とコメントしている。
なお、Napsterが導入したフィルタリングシステムについては、米レコード協会(RIAA)が3月27日、容易にフィルタリングを回避できるとの問題を指摘し、改善するよう要請している。
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(2001/4/5)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]