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■URL
http://www.dnp-orikomio.com/
大日本印刷株式会社は、地域情報を配信するインターネット広告サービス「オリコミーオ!」を発表した。6月から実証実験を開始し、9月の本格稼動を目指す。
これは新聞の折込チラシと同じ感覚で、ショッピング情報や求人案内といった広告を、商圏(市区単位)ごとに配信する、いわば“インターネットチラシ”的なサービスとなる。新聞チラシは1枚3~4円の配布コストがかかるため、これまで小規模店舗の利用が難しい傾向があった。また近年、20代を中心に新聞を購読しない層が増えており、そういった若い層へ地域情報を提供する機会が少ないという面もあった。これらの問題点を解消し、地域の商業情報を安価に広く配信できるサービスとして、「オリコミーオ!」が開発されたという。
ユーザーがこのサービスを利用する場合、情報が欲しい地域の郵便番号を入力するだけで、該当地域の小売店の情報や広告が閲覧できる。掲載情報は1日単位で、「昨日・今日・明日」の3日間の広告が閲覧できるほか、地図検索サイト「e-map」と連動した店舗や不動産の位置表示も可能だ。宅配サービスを行なっている飲食店の専用コーナーや、割引クーポンコーナーなども用意され、集客力を高めていくという。
広告を発信する企業・店舗側は、「オリコミーオ!」が用意しているサンプルやテンプレートを利用して、簡単に広告ページが作成できる。希望の時間に随時更新できるため、時間帯を限定してのタイムセールの告知が可能で、また新聞の折込チラシを作成した際の印刷用データを流用した広告ページ作成もできる。広告掲載料は20万都市を対象とした場合、1日・1エリア2,000円程度と、通常1枚3~4円のコストがかかる折込広告よりも安価な設定となっている。
大日本印刷では、現在このサービスの広告主を募集しており、6月から大阪市・堺市・京都市・神戸市など京阪神の75エリア(人口数は約1,355万人)を対象に実証実験を開始する予定だ。実験の経過を踏まえて9月からの本格稼動、またサービス開始から2年前後での全国展開を目指す。
(2001/4/9)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]