【業界動向】

米無料プロバイダーJunoに対して広告配信を禁ずる仮処分が解除に

■URL
http://www.juno.com/corp/news/tro.html

 米無料プロバイダー大手のJuno Online Servicesは12日、同業の米NetZeroから広告配信技術に関する特許侵害で訴えられていた訴訟に関して、NetZeroが求めていた特許の一時使用差し止め命令の有効期間延長を米連邦地裁が却下したと発表した。地裁は併せて一時使用差し止め命令を解除した。

 この訴訟はNetZeroが2000年12月末、同社が取得した広告の配信技術に関する米国特許(特許番号「6,157,946」)をJunoが侵害したとして訴えていたもの。地裁は1月初め、Junoに特許の一時使用差し止めを命ずる仮処分を下し、これによりJunoはアクティブなブラウザウィンドウと同時に、「Juno Guide」と呼ぶ広告ウィンドウ内に自社サービスの広告しか配信できなくなっていた。今回の使用差し止め命令の解除により、Junoは広告ウィンドウ内に第三者の広告を配信して、広告収入を得られるようになる。

 Junoによると、地裁は、本訴訟でNetZeroの特許の有効性や特許侵害を争った場合に請求事項が弱いと判断したという。地裁の判断について、JunoのRichard Buchband副社長は「仮処分に対するNetZeroの請求が却下されたことで、『946』特許の有効性が疑わしいとの重要な示唆を地裁は与えてくれた」と語っている。

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(2001/4/13)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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