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■URL
http://www.rightsworks.com/
三菱商事株式会社は、ユニバーサルミュージック株式会社の音楽配信で、三菱商事の運営する「RightsWorks」事業による著作権管理・課金サービスを提供すると発表した。この第一弾として、CHAGE&ASKAの新曲試聴サービスを、4月14日より開始する。
「RightWorks」とは、三菱商事が米InterTrust社と提携して行なっているコンテンツ配信サービスだ。米InterTrust社は、コンテンツにデジタル著作権使用管理(Digital Rights Management、以下DRM)やアクセス制御、課金などの設定を行なった上で、安全なネットワーク配信を可能にするデジタル著作権管理プラットフォームを開発したことで知られている。このDRM技術を用いた音楽配信は、すでに米Universal Musicや米BMG Entartainmentなどで開始されているが、日本のメジャー系レコード会社では今回のユニバーサルミュージックが初めてとなる。
今回対象となるのは、CHAGE&ASKAが4月25日に販売する新曲「ロケットの樹の下で」のプロモーションの一環として、この技術を使った試聴サービスを行なう。具体的には、大手レコードチェーン「新星堂」の店舗(全国で約240店)で、4月14日より無料のCD-ROMを配布する。このCD-ROMにはDRM技術で暗号化された試聴楽曲が収録されており、楽曲はユーザーが自由にコピーして配布できるが、3回までの再生制限が設定されており、回数以上の無料再生は不可能となっている。これによって不正な使用を防ぐ形だ。さらにCD-ROMから新星堂のWebサイトへ接続でき、そこからCDの予約・購入が可能となっている。なお、4月発売の「PC STYLE21」や「INTERNET Magazine」をはじめとする6雑誌の付録CD-ROMにも、この楽曲が収録される予定だ。
三菱商事は今後ユニバーサルミュージックと共同で、有料の音楽配信を展開する予定だが、具体的なアーティスト名やリリース予定は検討中としている。
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(2001/4/13)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]