|
■URL
http://www.digitalfountain.com/ (Digital Fountain)
http://www.nri.co.jp/news/2001/010416.html (リリース)
左からDigital Fountain社CEOのClifford B.Meltzer氏と、CTOのMichael Luby氏
|
「Aqualink」では、Digital Fountainの持つ「Meta-Content」技術を用いたコンテンツ配信を行なう。これはサーバー側でコンテンツを独自形式に変換、数学的理論でパケットを生成して送出する。受信側PCでは、専用のクライアントソフトでパケットをエンコードしてコンテンツを復元し、再生するという技術だ。
通常のストリーミングやダウンロードでは、クライアントからのリクエストに応じて配信を行なうため、大容量のファイル送信やアクセス急増の場合、サーバーの処理能力やバックボーン回線に大きな負荷がかかるという問題があった。Meta-Contentの場合、サーバーはコンテンツから生成したパケットを流し続け、クライアントはそこから必要分のパケットを受信して再生する形で、いわば川の流れから水を汲むような形の配信システムとなる。クライアントごとにサーバーにアクセスする必要がないため、少ない負荷で多数のクライアントへの配信が可能だ。また必要な数のパケットが受信できればコンテンツの復元(エンコード)ができるため、途中で回線トラブルがあっても、他のパケットで対応することや、切断したところからの再接続ができ、自宅で途中まで受信して、続きはオフィスで受信することも可能という。
NRIではこの技術をベースに、課金や配信制御、またクライアントソフトをセットにした配信システム「Aqualink」を、今年6月から販売開始する。またこのシステムを使ったデジタルコンテンツ流通や、企業内コンテンツ配信といった事業への導入を図る。「Aqualink」は1システム2,500万~1億円程度で、初年度20システムの販売を見込んでいる。
(2001/4/16)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]