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■URL
http://www.ebookjapan.co.jp/ebi_web/documents/news/010416.htm
イーブックイニシアティブジャパン(EBI)は16日、米Adobe Systemsの電子書籍閲覧・管理ソフト「Adobe Acrobat eBook Reader」に対応したコンテンツ販売サービスを今夏に開始すると発表した。村上龍氏が電子書籍用の書き下ろし短編を執筆しているほか、水木しげる氏、モンキー・パンチ氏、里中満智子氏のコミックが電子書籍化される。
EBIはこれまで、シャープの開発した圧縮技術フォーマットを採用し、コミックなど既存の紙の出版物を画像形式の電子書籍に変換して販売していた。電子化のコストや表示のクオリティを優先したためだったが、ベースとなる紙の書籍が存在しない電子書籍用書き下ろし作品については、新たにAdobeのプラットフォームを採用することにした。
コンテンツは暗号化されたPDFファイルとして配布され、電子書籍販売サイトなどでライセンス鍵を購入したユーザーが「Adobe Acrobat eBook Reader 2.1日本語版」上で閲覧できるようになる。コンテンツの流通管理や著作権保護には、サーバーソフト「Adobe Content Server」が導入される。米国ではAdobe SystemsとAmazon.comが、Adobe Acrobat eBook Readerによる電子書籍販売で提携しているが、国内でAdobe Content Serverの導入を決定したのはEBIが初めてだという。
なお、Adobe Acrobat eBook Reader 2.1日本語版は、夏に無償ダウンロード配布が開始される予定。Windows 95/98/Me/NT4.0/2000、MacOS 9.0/9.1に対応する。また、Adobe Content Serverは、同じく夏より国内で本格的に営業を開始する。料金は、ライセンス料が年間5,000米ドル、ロイヤリティ料が販売したコンテンツ1部につき定価の3%(最低0.12米ドル)となっている。対応サーバーはWindows NT4.0/2000。
「Adobe Acrobat eBook Reader 2.1日本語版」のスクリーンショット |
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(2001/4/16)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]