|
■URL
http://www.myndatease.org/
http://www.reflectsoftware.com/
オンラインで子供を対象に暴力的な思想を植えつけたり、性的に虐待する目的で子供に接触を謀るケースが米国で増えている。非営利団体のMyndAtEaseはこのような問題に対処するためにソフトウェア会社Reflect Softwareと協力してこれまで以上に能動的に動作するコンテンツフィルタリングソフト「Reflect Monitor」を開発した。
Reflect Monitorは、少ないメモリーで子供の使うコンピューターの中に常駐し、親がどこにいても、子供がどのようにコンピューターを利用しているか常にモニターすることができる。ソフトをインストールする時には、まず親が子供に見せたくないと考えるコンテンツから懸念される50の単語をリストアップし、それらとReflect Monitorの規制単語に加えたものでコンテンツをフィルタリングする。ソフトはインターネットから入ってくるコンテンツだけでなく、子供のキーストロークや、どのウィンドウを開いたがなどといった情報をログとして記録し、インターネット上のサーバーにリアルタイムで保存する。これらは親がいつでもインターネットを通して確認することができる。
また、チャットなどで特定のキーワードが検出された場合には、即座に親のメールに警告が発せられ、最悪の事態を回避することができるという。多くの場合、フィルタリングソフトは賢い子供によって無効にされてしまうので、Reflect Monitorには子供がソフトが作動していることを気付きにくくする仕組みが用意されている。ただし、MyndAtEaseでは、モニターされている事実を子供に知らせることによって、子供が危険なサイトにアクセスする誘惑に抗することができ、また親子の信頼関係を最大限損なわずに済むかも知れない、とアドバイスしている。
このソフトは営利目的で開発されたものではないため、自分でパソコンにインストールする場合には無料でソフトをダウンロードできるが、ネット上のサーバーに保存しておくためのホスティングサービスには月額9.95ドルが必要となる。
MyndAtEaseは、二人の子供の母であるMelanie Carter氏が設立した団体。彼女自身がインターネットを利用しているときに子供を危険にさらすようなコンテンツに接したことから、子供を教育するだけでなく、親にインターネットの危険を教育する必要があると感じて設立したという。FBIでは「オンラインの幼児ポルノや子供を性的に搾取することは子供に対する犯罪の中で最も大きな問題となっている」とコメントしている。
(2001/4/17)
[Reported by taiga@scientist.com]