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■URL
http://www.ifpi.org/press/20010419.html
国際レコード産業連盟(IFPI)は19日、2000年の世界におけるCDなどの音楽商品の売上高が前年に比べて1.3%減少、数量で1.3%減少したとする報告書を発表した。最大の市場である米国の景気低迷が影響したと見られるが、IFPIでは、無料の音楽交換サービスの普及も影響を与えたとしている。
IFPIのまとめによると、アルバムの売上が世界市場では改善したほか、欧州の数カ国では好調だったが、北米市場での売り上げ不振が響いた。これにより、世界における売上高は369億ドル、数量は35億枚となった。
地域別で見ると、欧州では売上高が1.4%増加し、数量が1.3%増加した。製品別で見ると、CDアルバムの売上は世界全体で数量が2.5%増加して25億枚となった。特に欧州が好調で5.1%増加した。しかし、Napsterなどの音楽交換サービスが普及している米国市場では、シングルの売上が数量で46%も減少した。これにより、世界市場全体ではシングルの売上が数量で14.3%減少した。
この調査結果について、IFPIのJay Berman会長兼CEOは「米国での低迷が世界全体の売上に響いた。一方で、CDアルバムの売上は世界全体で伸びている。無料のオンライン音楽と、海賊版CDの影響が初めて現れた」と分析している。
(2001/4/20)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]