【業界動向】

インテルと日本HP、ブロードバンド向け動画配信公開共同検証プロジェクトを実施

■URL
http://www.jpn.hp.com/
http://www.intel.co.jp/
http://www.b-wave.tv/ (検証用サイト)

 インテル株式会社と日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下日本HP)は24日、国内のIT・インターネット関連企業5社とともに、ブロードバンド向けECおよび動画配信の公開共同検証プロジェクトを実施すると発表した。同プロジェクトに参加するパートナーは、イー・アクセス株式会社、株式会社インターネット総合研究所、沖電気工業株式会社、グローバルセンター・ジャパン株式会社、株式会社コスモ・インタラクティブ。

 具体的には、7社で5月24日に検証用Webサイトを開設、500KbpsのMPEG-4コンテンツをオンデマンド配信し、サービスの実装に伴う問題や対処法の発見、市場価値の測定などを行なう。イー・アクセスのDSLユーザーは、同社の実験サイト「BeMyWay」を経由してアクセスできる。配信するコンテンツは、メジャーなものにこだわらず、専門性のあるコンテンツや、アニメやスポーツなどの嗜好性の高いコンテンツを用意する予定だ。利用料は無料。配信システムは沖電気が提供する。同プロジェクトを公開することで、コンテンツプロバイダーなどの新規パートナーの参画を促し、ブロードバンドを利用して、コンテンツの配信から運用管理までどのようなサービスモデルで提供していくのか、ハードおよびソフトの基盤となる標準的な仕様を検討し、新たなビジネスモデルの確立を目指す。

 なお、すでにサイト開設時より、松竹株式会社と株式会社歌舞伎座が同プロジェクトへの参加を表明している。松竹は、「歌舞伎座」興行チケットの販売モデルの研究開発を、歌舞伎座では、「歌舞伎座」施設のプロモーションモデルの研究を行なう。

 同プロジェクトについて日本HP ビジネスカスタマー事業統括本部マーケティング本部の松本光吉本部長は「本プロジェクトは実験ではあるが、実ビジネスに向けた第一歩との位置付けだ。BtoBとECを主眼に置きながら、広い分野のノウハウを身につけて、実ビジネスの立ち上げにつなげていきたい」とし、コスモ・インタラクティブの高橋敏也取締役は「しっかりとしたブロードバンドを軸としたマーケットができれば日本の大きいITの流れができるのでは」と述べ、「既存のサービスに付加価値をどうつけていくかを考慮し、新規パートナーを募っていく」との方向性を示した。

 同プロジェクトは、10月までを第1段階とし検証を行なうが、早い段階で実サービスを行なっていく構えだ。

(2001/4/24)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp