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■URL
http://www.ntt-east.co.jp/Lmode/
NTT東日本は25日、6月に開始を予定している固定電話からインターネットの各種サービスやメールの送受信が行なえる新サービス「Lモード」向けコンテンツの募集に関する説明会を開催した。募集は5月10日から郵送で受付け、最大1,000サイト程度を採用する予定だ。
説明会では、NTT東日本の大賀公子担当部長が「Lモード」のサービス概要としてLモード対応通信機器の主な機能などを説明した。ディスプレーは4インチで、表示色はモノクロまたは256色となっている。また、ブラウザーは、iモード対応HTMLにLモード向けの独自機能を付加した「Lモード対応HTML(簡易HTML)1.0」、画像はGIFファイル(最大で縦72ドット×横94ドット)に対応しているほか、FAXへの出力機能や画面メモ機能などを装備している。表示可能容量は1ページあたり最大5キロバイト。
メールサービスは、最大2,000文字のメールを送受信できる「Lメール」とISDNのDチャンネルを利用して最大40文字のメールが送受信できる「Sメール」の2種類。料金体系は「Lメール」が時間従量制、「Sメール」はパケット課金となっている。いずれもメールアドレスは「電話番号@pipopa.ne.jp」で、電話番号部分は任意のユーザーアドレスに変更可能だ。また、「Lメール」には、メーリングリストや「迷惑メールおことわり機能」が装備されている。なお、迷惑メールおことわり機能には20件登録できる。
会場は、「Lモード」のいわゆる“公式サイト”である「Lメニューリスト」で検索できるコンテンツへの参加を考えているコンテンツプロバイダーなどで溢れ、「Lモード」を新たなビジネスチャンスとして捉える姿がうかがえた。説明会は、東京と大阪で開催するが、参加者は合計で約1,000人だという。ちなみに去年、説明会を開催した際の参加者は500人。「Lモード」のサービス開始にこぎつけるまでは、認可をめぐってさまざまな議論がなされた。皮肉なことにこれら騒動により、マスコミに多く取り上げられたことで、注目度が急速にアップしたようだ。
周りが騒ぐ一方で、サービスをしかける当事者は、「Lモード」の普及について慎重な姿勢を示している。これまでNTT東西では、普及見通しについて、NTT東西合わせて1年で150万~200万ユーザーの獲得を目指すとしている。しかし、この点について大賀氏は、対応端末の需給状況や他社の動向などを考えると「正直あまり自信がない」と述べ、爆発的に拡大したiモードとは根本的にビジネスモデルが異なることから「電話機の買い替え需要とともにじわじわと拡大していけば」とし、5~10年で1,000万~2,000万を目指していくとした。
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(2001/4/25)
[Reported by moriyama@impress.co.jp]