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株式会社ルーテックスは、個人のメールに広告を挿入するサービス「めるし～ドットコム」を開始した。現在は会員募集中で、6月1日より本格的な広告配信を開始する。
このサービスでは、ユーザーは「めるし～ドットコム」のSMTPサーバーを用いてメール送信を行なう。その際、メールの本文内容を検索エンジンがチェックし、そこに広告主が指定したキーワードが入っていた場合、そのキーワードに合わせた広告を配信するシステムとなる。
たとえばキーワードに「ビール」が指定されていた時に、ユーザーから「28日のキャンプでビール2ダースの買出しをお願いします」という文章の入ったメールが送信されたとしよう。検索エンジンはこのメールから「ビール」という言葉を検出し、自動的にビールに関する広告をメールの本文冒頭につけて、送信する流れとなる。検索エンジンによるものとはいえ、メールの内容を検閲しているわけだが、「登録時のサービス規約にもこのことは明記しており、承諾した方に登録してサービスを使ってもらう形をとっている」（同社）ため、問題はないとしている。
メールに広告を入れる代わりに、ユーザーには現金と交換できるポイントが与えられる。メールの広告URLを受信者がクリックした時点で送受信者の双方にポイントが与えられ（双方ともこのサービスに登録していた場合のみ）、一定のポイント数に達すると、交換が可能になる仕組みだ。また会員登録時にユーザーが入力したデータを属性情報としてのマッチングや、メールの送信時間帯に合わせた広告配信も行なっていく。
ルーテックスでは、このサービスを利用することで「クライアントとユーザーの双方にとって、必要な広告を必要な相手に配信できる」としている。またこのサービスで1年後に約10万人の会員獲得と、1億5,000万円の売上を見込んでいる。
(2001/4/27)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]