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インターネットニュースサイトとして高い視聴率を持つMSNBC.comは30日、ベテランジャーナリスト・Dan Fisher氏を同社のニュースオンブズマンとして採用したことを明らかにした。New York Times紙など一流の新聞社がオンブズマンを採用し、専用の紙面を用意するのは米国では一般的なことだが、主要なオンラインニュースサイトとしてこのようにオンブズマンを採用するのは珍しいことだ。一部で報道の質を問われているインターネットジャーナリズムの歴史において、一つの進歩といえるかもしれない。
Dan Fisher氏は、新しく設置された役職につき、MSNBC.comでニュースがどのように集められ、編集・提供されるか、内容から言葉の選び方、見出しの付け方まで、その質とバランスを吟味する。彼の活動は、MSNBC.comのすべての活動と切り離されており、彼はMSNBC.comの編集方針に反する内容であれ、それに沿う内容であれ、自分の持つコラムに意見を書く権利を有することになる。このコラムは5月に始まる予定だ。
Dan Fisher氏は、Los Angeles Times紙において27年間を記者として生活し、そのうち12年間は海外特派員としてモスクワ、ワルシャワ、エルサレム、ロンドンなどで過ごした経験を持つ。その後、Microsoftに入社し最近まで5年間Money Centralの編集長を務めていた。
(2001/5/1)
[Reported by taiga@scientist.com]