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http://www4.gartner.com/5_about/press_room/pr20010501b.html
米調査会社のGartner Groupは1日、インスタントメッセージのシェアで米AOLが米Microsoftに比べて優位にあるとの調査結果を発表した。
調査によると一般ユーザーの52%、ビジネスユーザーの51%がAOLのインスタントメッセンジャーを利用しているのに対し、Microsoftのインスタントメッセンジャーを利用しているのは一般消費者において36%、ビジネスユーザーの間で40%にとどまった。今のところ、両社のインスタントメッセンジャーを併用している人が多いものの、Gartner Groupではこのような市場シェアをめぐる激しい競争は、インスタントメッセージの利用者が1億8,000万人になる2004年まで続くと予測している。また、将来的には音声であれテキストであれ、すべてのリアルタイムオンラインコミュニケーションの60%がインスタントメッセージ技術に負うようになると予測している。
Gartner Groupでは、こうした変化の結果、インスタントメッセージのアドレスがメールアドレスやドメイン名を持つことよりもはるかに大きな意味を持つようになるとしている。インスタントメッセージのアドレスによって個人情報が管理されるようになり、利用者がAOL、Microsoftのどちらを選択するかによって、どちらかが非常に大きな利益を有することになると予測している。
インスタントメッセージクライアント市場に関してはこれまでさまざまな調査結果が発表されており、今回の調査とは逆にMicrosoftが優位にあるとの調査結果もある。また、利用者数の数え方により片方のシェアが必要以上に優位になっていると指摘する報道もある。いずれにせよ、インスタントメッセージ市場で激しいシェア争いが繰り広げられているのは事実であるようだ。
(2001/5/2)
[Reported by taiga@scientist.com]