【業界動向】

電子クレジットシステム「アコシス」が営業終了

■URL
http://www.acosis.com/pr/ (リリース)

 消費者金融のアコム株式会社は、オンラインクレジットサービス「アコシス」の営業を2002年3月20日をもって終了すると発表した。 インターネットの急速な普及に伴い、今後さらに電子決済の需要が増すことが予想されている中での営業終了となる。新規会員の募集は5月8日をもって中止し、既存会員向けの決済サービスは2002年3月20日のショッピングまで。

 「アコシス」は1996年11月より営業を開始しており、まさに電子クレジットシステムの先駆けともいえるサービスだ。今年4月末時点における加盟店数は約780店、会員数は2万4,774人。営業終了の理由についてアコム広報部では、1999年からマスターカードを発行していることから「1つの社内でマスターカードとアコシスという2つの決済手段を持つ合理的意味合いがない」と述べたほか、「アコシスは研究開発の位置付けであり、『オンラインアコム』などネット上のバーチャル支店でのノウハウ継承が可能となっている」点をあげた。また、加盟店の伸びは順調に推移したが、「会員が10万単位でないとビジネスとして成り立たせるのは難しい」中で会員数が伸び悩んだ点も一因とした。

 今後アコムでは、新しい消費者向けサービスや他の方式によるネットビジネス開発を行なっていくかまえだ。

(2001/5/8)

[Reported by moriyama@impress.co.jp / musemac]


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