【調査結果】

メールによるマーケティング市場が2001年には21億ドルに拡大~米調査

■URL
http://www.emarketer.com/

 米eMarketerは9日、電子メールを使ったマーケティング市場が、2000年の11億ドルから2001年には約2倍の21億ドルに拡大するとの調査報告を発表した。また、同調査によると、現在オプトインメールの平均クリック率は3.2%だが、バナー広告ではわずか0.3%に過ぎないという。

 同社シニアアナリストのJonathan Jackson氏は「電子メールはWeb上のバナー広告と比べて、双方向性やパーソナル性に優れるほか、侵入度が高く、具体的かつ効果的な方法で顧客に広告を表示することができる。少なくとも、広告メッセージのヘッドラインだけでも見てもらえる」と提言している。

 また調査では、一方的に送りつけるメールと許可を得て送るメールを組み合わせることで、郵便や電話を使った従来のダイレクトマーケティングに比べて、コスト削減を図ることができるとしている。1件当たりのコストは、郵便では0.75~2ドル、電話では1~3ドルかかるが、電子メールではわずか0.01ドル以下で済むという。

 コストに加え、効果についても、Jackson氏は「電子メールは対象を絞ることができるほか、カスタマイズ可能で柔軟性にも優れている。電子メールを使ったダイレクトマーケティングは、正しく使えば、顧客と1対1の対話ができるなど、従来のダイレクトマーケティングの限界を打ち破ることができる」と分析している。

(2001/5/10)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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