【ウィルス】

4月のウィルス被害は1,236件 ~新種「W32/Magistr」の被害が拡大

■URL
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2001_05outline.html

ウィルスを発見時期ごとに分類した表。7割以上が1年以内に発見されたウィルスだ
 情報処理振興事業協会(IPA)は、2001年4月のコンピュータウィルスの届出状況を発表した。 届出件数は1,236件で、2001年3月の1,476件に比べると減少したが、2000年4月と比べると約2.6倍に上っており、IPAでは引き続きの警戒体制、特にウィルス対策ソフトの定義ファイル更新の必要性を呼びかけている。

 4月に届出のあったウィルスは全部で55種類で、特に目立つのが「W32/Hybris」の444件、「W32/MTX」の257件だ。また新種の「W32/Magistr」も59件の届出があった。届出は法人ユーザーの感染が74%でもっとも多く、また感染経路は国内外からの電子メールによるものが計88.6%と、実に9割近くを占める結果となった。メールでの感染被害が多いことから、IPAではメールに添付した音声・画像ファイルに見せかけて感染する「VBS/LOVELETTER」「W32/MTX」「VBS/SST」といったウィルスの危険性を改めて呼びかけている。

 また、届出ウィルスのうち73.3%がこの1年以内に発見されたウィルスで、うち半年以内に発見されたウィルスが46%に上っていることを指摘。ウィルス対策ソフトを使用していても、定義ファイルの更新を怠っていると危険度が非常に高まるとして、定期的な更新の必要性も強調している。

(2001/5/11)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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