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米調査会社IDCは、現在、コラボレーション環境市場は成熟に向かっているものの、より効率のよいビジネスを執行するためには、「コラボレーションソフトウェアがビジネスの決定を行なう際に必要なビジネスプロセスアプリケーションと密接に統合される必要がある」との見解を示す報告書を発表した。
IDCは、このアプローチを「Contextual Computing」と名付けた。このアプローチによれば従業員はビジネスに必要とされる情報を手に入れるや否や、同僚と相談し即座に決定を下すことができるようになるという。
Contextual ComputingについてIDCのコラボレーションコンピューティングプログラム研究ディレクターのMark Levitt氏は「ほとんどのコラボレーションアプリケーションは同じ環境に配備され、たいていはビジネスアプリケーションも同じようなエンドユーザー向けに配備されている。それでいてコラボレーションアプリケーションとビジネスアプリケーションはほとんど必ずと言っていいほど情報の保存場所やユーザーインターフェイスが異なっているのだ。コラボレーションが次のレベルに上昇するためには、そしてもっと多くの人に利用されるためには、コラボレーション機能がビジネスアプリケーションやWebサイトと統合されなければならないのだ」とコメントした。
ここで述べられているビジネスアプリケーションとは、CRM、ERPなどが考えられ、こうしたアプリケーションを通して得られた情報が即座に同僚の間で共有できれば、適切な人物が、適切な情報を得たうえでより早く決定を下すことができる、とIDCは主張している。
(2001/5/16)
[Reported by taiga@scientist.com]