インテックほか、企業向けプリント・オン・デマンド事業の新会社設立

■URL
http://www.intec.co.jp/ (インテック)
http://www.marubeni.co.jp/ (丸紅)
http://www.kokuyo.co.jp/ (コクヨ)

　株式会社インテック、丸紅株式会社、コクヨ株式会社の3社は、企業向けのプリント・オン・デマンド（以下POD）事業を行なう新会社「株式会社ネプリ」の設立を発表した。

右から木村氏、コクヨの黒田社長、インテックの中尾社長、丸紅の大脇常務、デロイトトーマツコンサルティングの西岡社長

　企業のカタログやパンフレットといった印刷物は、間接コストがかさんだり、需要予測がはずれて過剰在庫を抱えたりといった問題があった。ネプリではこうした問題の解消をねらってPOD事業を展開する。具体的には、企業の機関システムやマーケティングデータベースと連動し、企業ごとに特化した印刷物テンプレートや画像データベースを作成。企業がインターネット上から印刷物を発注すると、その印刷物のタイプや部数に最適な印刷会社を自動選定し、出力した印刷物を配送するPDO事業を展開する。この事業のため、全国のオンデマンド対応可能なデジタル印刷会社を「PODマスターズ」という名称で組織化し、出力拠点を各地において制作時間の短縮を図る。このPOD事業により、企業は必要なときに必要な量の印刷物を低価格で購入でき、また印刷会社は“営業コストがかかるわりに稼働率が低い”と言われていた小ロット印刷の安定受注ができるほか、自社設備や特徴に合った仕事を獲得できるとしている。

　ネプリの代表取締役社長である木村信幸氏は、ネプリ設立のきっかけとして「企業のマーケティング戦略と、そのツールとなる印刷物の間には、さまざまな問題がある。ネプリでその問題を解決し、マーケティングツールとしてのソリューションを提供したい」と述べている。またこの事業で3年目に50億円、5年目に100億円の売上げを目指すという。

(2001/5/23)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]