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アジア太平洋地域でインターネットエクスチェンジ（IX）とデータセンター事業を展開している米Pihana Pacificが、国内で本格的に事業を開始する。日本法人であるピハナ・パシフィック・ジャパンは23日、東京都内にデータセンターを開設したと発表した。
ピハナの東京データセンターは、大田区平和島に立地。倉庫として建てられた堅牢な施設を利用しているとしており、敷地面積は約3,000平方メートルに及ぶ。利用料は1キャビネットあたり月額20万円程度。これは純粋なラックスペースの利用料であり、回線については、同データセンターに接続している複数のキャリアの中から顧客が自由に選択し、顧客とキャリアの間で契約する形となる。他のデータセンターでは通常、利用できる回線が特定のキャリアに限定されているが、ピハナのサービスは“キャリアニュートラル”である点が特徴。すでにNTT東日本、東京通信ネットワーク、日本テレコムなどが接続することが決まっているという。
IX事業については、大田区平和島という立地を生かし、大手町に一極集中しているトラフィックの分散化を狙う。平和島からほど近い品川区二葉には、三菱電機情報ネットワークやパックイースト・テレコムがデータセンターを構え、ネットの接続拠点となりつつあるNFパークビルがある。ピハナでは2社とパートナーシップを結び、同ビルと平和島のデータセンター間にギガビットイーサ回線を用意。すでにNFパークビルに接続しているISPが、ピハナのIXまで低廉な料金で接続できるようにする。さらに、分散化へ向けて動いているというNSPIXP2の、NFパークビルへの誘致もサポートしていくとしている。
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(2001/2/23)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]