INTERNET Watch Title
Click

【通信事業】

清水建設、集合住宅向け常時接続の新会社設立
賃貸マンションなどの入居者に月額2,980円でサービス

■URL
http://www.shimz.co.jp/news_release/420.html (発表資料)
http://www.super-r.net/ (すーぱあねっと)

 清水建設、日立製作所、三菱地所、日本リロケーション、東京ベンチャーキャピタル、三菱信託銀行の6社は23日、既存の集合住宅向けにインターネットの常時接続サービスを提供する新会社「株式会社スーパーリージョナル」を5月末に設立すると発表した。このところ大手デベロッパーの集合住宅向けネット事業参入が本格化しているが、賃貸物件や社宅、寮を主なターゲットにする点がスーパーリージョナルの特徴。まずは首都圏において7月よりサービスを開始し、順次全国に拡大する予定だ。初年度で1万世帯以上への提供を目指す。

 賃貸マンションのオーナーや管理会社、社員寮を所有する企業などは、スーパーリージョナルが提供する「すーぱあねっと(super-r.net)」をそれぞれの建物に導入することで、既存物件の付加価値を高めることができる。アクセス回線にはADSLを利用し、建物内は電話線によるLANで各世帯まで分配する。これにより、一般の賃貸物件の場合、入居者は初期費用2万5,000円、月額料金2,980円で最大1.5Mbpsの常時接続サービスが利用できるようになる。一方、社宅や寮については、初期費用が無料になる代わりに月額料金が3,900円となる。

 すーぱあねっとの導入にあたっては、原則としてオーナー側に設置工事や回線管理のコスト負担は発生しない。また、サービスに加入しない世帯から管理費などの名目で料金を徴収する必要もない。実際に加入する世帯の利用料で運営していく“受益者負担”方式がとられる。

 サービスの提供にあたっては、導入後に一定数以上の世帯で加入が見込めることが条件となる。ただし、加入見込み数が最低ラインに達しないような場合でも、オーナーが希望すれば、一部コストをオーナー側が負担する形で導入することは可能だ。また、賃貸用の集合住宅には小規模の物件が多いことも考慮、1棟あたりの加入見込み数が少ない場合でも、同じオーナーが所有する複数の物件を合わせて十分な数の加入が見込めるようであれば、サービスの導入に応じるとしている。

(2001/5/23)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp