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■URL
http://www.avexnet.or.jp/
http://windowsmedia.msn.co.jp/
握手を交わすマイクロソフト古川氏とエイベックス依田氏 |
エイベックス株式会社は24日、マイクロソフト株式会社とブロードバンド分野におけるエンタテインメントコンテンツ配信ビジネスにおいて提携し、300Kbpsの転送レートでの配信サービス「avexnet TV」を開始した。
「avexnet TV」は、24時間ノンストップで配信される。転送レートは300Kbps、解像度は320×240ドット、フレームは24コマ/秒~30コマ/秒(映像および音質のクオリティにより異なる)。開始時は、エイベックス所属アーティストのプロモーションビデオを放送する「PV Channel」、テレビCFを放送する「CF Channel」、全国地上波30局ネットで毎週放送されているエイベックスのオリジナル番組「Channel a」の3チャンネルを提供する。チャンネルは随時拡大する予定で、コンサートチケットなどを販売する通販チャンネルや新人育成番組などを検討しているという。なお、番組はオンデマンド配信ではなく、テレビのように番組編成表に沿って提供される。コンテンツには、「Windows Media Video 8」を標準圧縮フォーマットとして採用、ユーザーはWindows Media Player(Version 6.4以上)を用いることで視聴できる。視聴は無料だが、有料配信も視野に入れて今後事業展開を行なっていくという。
これまでエイベックスでは、アーティストのプロモーションビデオやオリジナルの音楽情報番組「チャンネル・エー」を提供しているほか、アーティストのライブ映像などをインターネットを通じてストリーミング配信してきた。しかし、最大でも56Kbpsの転送レートで配信していたため、「モニターの中の小さな画面で視聴する」ようなイメージで利用されていたのが実状だ。今回、マイクロソフトと提携し、同社の「Windows Media Technologies」や「Windows Digital Right Management」などの技術を用いることで、今後急速に普及するとみられるブロードバンドに対応した、高画質かつ高音質な映像コンテンツのストリーミング配信「avexnet TV」を提供するという新たなメディア戦略を打ち出した形となる。
「avexnet TV」について依田巽代表取締役会長兼社長は「ITの流れに乗りながらコンテンツプロバイダーとしての強みを発揮していきたい」と抱負を語った。今後エイベックスでは、ブロードバンド向けコンテンツの配信を新たなプロモーションメディアとして積極的に活用していくとともに、ブロードバンド環境の進展に応じて、500kbpsから3Mbps以上のクオリティでも配信できるよう検討を進めていく構えだ。
(2001/5/24)
[Reported by moriyama@impress.co.jp]