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http://www.idc.com/ITOver/press/IT052301pr.stm
米調査会社のIDCは、2005年にインターネット利用人口は10億人に達し、Eコマースによる売り上げは5兆ドルを突破するとの予測を発表した。これは2005年に全世界人口の15%がインターネットを利用することを意味し、Eコマースの年間成長率は毎年70%という驚異的な数字を達成することになる。
なぜこのような驚異的な予測が出るかについてIDCのチーフリサーチオフィサーであるJohn Gantz氏は「毎年1億人以上の新しいユーザーがWebを利用するようになり、Webを通しての企業の大量購入はどんどん増え続けている。それにインターネットにいつでもどこからでもアクセスできる携帯電話や他のインターネットアクセスデバイスの急増を加え合わせると、このような爆発的な成長のシナリオができあがるのだ」と説明している。
IDCによるとインターネットの利用は世界中に広がり、一つの地域にとどまっていることはないという。2000年において、米国は全インターネット利用者の34%を占めている。またヨーロッパは29%、日本を除くアジア太平洋地域は16%、日本は10%、その他の地域では11%となっている。しかしながらアジア太平洋地域とその他の地域においてインターネット利用は急増することが見込まれ(それはとくにラテンアメリカ地域で予測される)、米国、カナダ、ヨーロッパの主要国をすべて抜き去るものと予測している。また、2005年にはインターネット利用者のバランスは完全に変化し、アジア太平洋地域がヨーロッパのライバルとなって1位争いをする中、米国が3位に転落するという。
Eコマースの分野においても、米国は現在すべてのEコマースの売り上げのうち46%を占めているが、2005年にはそのシェアは36%に落ち込む。全世界のEコマースによる売り上げは健全に成長していくものと予測され、特にアジア太平洋地域と西ヨーロッパが今後5年間では最も急成長するものと考えられる。
(2001/5/24)
[Reported by taiga@scientist.com]