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国内でもADSLモデムのアンバンドルが始まる
BIGLOBEが“モデムなしメニュー”開始

■URL
http://www.biglobe.ne.jp/service/adsl/ea/index.html
http://www.eaccess.net/jp/info/pr010529.html

 BIGLOBEは29日、イー・アクセスの回線を利用したADSL常時接続メニュー「使いほーだいADSLeコース」において、ユーザ側でADSLモデムを用意する“モデムなしメニュー”を開始した。モデムが含まれない分初期費用が安くなり、“モデム付き”メニューではUSBタイプで1万8,800円(うちモデム分は1万4,000円)、ルータタイプで3万2,800円(モデム分は2万8,000円)であるのに対し、モデムなしでは4,800円だけになる(いずれもこのほか、NTT局内工事費が必要)。

 国内のADSLサービスではこれまで、モデムはADSL事業者側で用意したものをレンタルもしくは購入する方法がとられてきた。しかし最近ではメルコが店頭販売用の製品を発表するなど、使用するモデムをユーザー側で選択できるようになりつつある。NECも29日、デスクトップパソコン「VALUESTAR G」シリーズのADSLモデム内蔵モデルや外づけのUSBタイプADSLモデム「Aterm DM20U」を販売することを発表している。今回BIGLOBEが開始したモデムなしメニューは、これと対応した形だ。

 使いほーだいADSLeコースにADSL回線を提供しているイー・アクセスでは同日、NECが新たに市販するADSLモデムについて接続を確認したと発表。イー・アクセスのADSLサービスであれば、エリアを問わずこれらの製品が利用できるという。

 となれば、BIGLOBEと同じイー・アクセスのADSL回線を利用している他のISPのADSLコースでも同様に利用できることになるわけだが、現在のところ、モデム料金をアンバンドル(細分化)したメニューを用意しているのはBIGLOBEだけだ。イー・アクセスによると、ISP他社とNECの市販モデムの組み合わせも技術的には問題ないというが、その場合は使わないモデムの代金まで払わなければならないことになる。

 イー・アクセスでは今後、NEC以外の市販モデムについても接続試験を行ない、互換性を確認できた製品について情報をウェブサイトなどで掲載していく予定だ。一方、料金設定でモデム料金をアンバンドルするかどうかという判断は各ISPに委ねられているわけだが、現在の流れからすると、今後もBIGLOBEのようにモデム料金のアンバンドルをしてくるISPが増えることが予想される。

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(2001/5/29)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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