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■URL
http://www.gozans.com/
http://www.gozans.com/gozmag/ (応募要綱など)
株式会社バーチャルクラスターが運営するメールマガジンサイト「ゴザンス」から、雑誌が誕生する。「テキスト系登龍門雑誌『ゴザンス』」で、インターネット上で作品を発表している書き手(以下ネット作者)と、出版業界を結ぶことが目的だ。
Webサイトやメールマガジンをまとめた書籍が相次いで出版され、出版関係者がネット作者に注ぐ目は熱い。またネット作者で、プロを目指して精力的に作品を発表している人も数多い。ただ、現在のところはごく一部の作者と出版社が出会った結果が作品になっただけで、ネット作者発見のノウハウや、逆に出版社へのアプローチ法が確立されているとはいえない状況だ。ゴザンスではこうした現状を受けて、インターネットで腕を鍛えた書き手たちが、プロになるための登竜門を目指して、雑誌を創刊する形だ。
雑誌「ゴザンス」は、コラムニスト・漫画家・ライター・作家などといったネット作者の企画や作品を掲載する雑誌となる。応募には作者が規定ページ数内で内容を自由に決定、編集できる「企画タイプ」と、テキスト原稿のみでページ構成は編集部で行なう「原稿タイプ」の2種類がある。企画タイプの場合、テキストだけでなくマンガやイラストルポなどの作品にも対応できる。作者は希望の形を選んで応募し、編集部の審査の上、掲載される形だ。
形態は創刊準備号でA5版・192ページを予定しており、価格は廉価版(表紙1色)で980円、初版版(表紙カラー)で1,200円、受注生産版で2,000円となる(いずれも予価)。作品を募集する形のため、書き手は毎回変更となるが、一部レギュラー枠を設けたり、Web上で読者による人気投票なども行なう予定だ。
完成した雑誌は毎号出版社へ無料で届け、ネット上の書き手をPRする機会を作る。また一般読者にも通信販売などの形で提供していき、将来的には雑誌流通に乗せる方向を目指す。まず7月に創刊準備1号を発行し、その後9月に創刊準備2号、そして10月に創刊号(以降は月刊化)の発行となる予定だ。
ゴザンスの深水英一郎氏は「出版社へ向かっての逆流通的な形となり、手探りの部分も多いが、この機会にいろいろ試してみたい」と話しており、実験的な展開が期待される。
(2001/5/29)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]