【NetWorld+Interop 2001 Tokyoレポート】

「N+I」恒例のネットワーク実験「ShowNet」、さらに大規模へ

■URL
http://interop.sbforums.co.jp/jp/expo/shownet/index.html

ShowNetの象徴ともいえるNOC。会場入り口正面にあり、来場者の注目を集めていた
 「N+I」恒例の展示会場を舞台としたネットワーク実験プロジェクト「ShowNet」が、今回も実施されている。ネットワークの裏側に触れられる体験ができ、毎年人気となる展示の1つだ。

 「ShowNet」とは「N+I」のイベント会場を舞台に展開されるプロジェクトで、各出展社をネットワークで結び、会場内のさまざまなところで最先端のネットワークテクノロジーや高速インターネット環境を体験できるものだ。マルチベンダーかつマルチプロトコルでネットワークを構築し、各社製品間の相互運用性を検証する点や、学術・企業を超えた共同プロジェクトである点も特長となっている。

 今回は(1)リング型ネットワーク (2)バラエティに富んだラストワンマイル (3)出展社オフィスと会場をつなぐメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)の3点を主題として、2000年よりさらに大規模なネットワークが構築された。

 まずエクスターナル(会場内ネットワークとインターネットを結ぶ回線)が計9.6Gbps。加えて、各出展社のオフィスと会場をMANで結ぶMAN実験プロジェクトが加わり、最大1Gbpsのネットワークを臨時で構築、会社からもShowNetと同様の高速ネットワーク体験を可能にした。また会場内はNOC(ネットワークオペレーションセンター)とPOD(Pedestal Operation Domain、NOCからこのPODを経由して各出展社へ送られる)を結ぶリングが形成され、出展社の希望によってSONET(光ファイバーを使ったネットワーク)や10Gbpsイーサネット、ロングリーチイーサネット(10BASE-S)などでネットワークが提供されている。

 このネットワークを用いて、今回は「ShowNet TVスタジオ」で行なわれるイベントの模様を会場内やWebサイトで生中継するというコンテンツ配信実験も行なっている。さらに、来場者が実際にShowNetの速さを体験できる「ShowNetアクセスコーナー」も提供している。「ShowNet TVスタジオ」前のアクセスコーナーでは自分のノートPCを使ってアクセスが可能なので、ノートPCを持って来場すると、ShowNetを自分のPCで体験できる(LANカードが必要)。また、恒例のウォーキングツアーも30分ごとに開催している。詳しい解説付きでShowNetの裏側に触れられるチャンスなので、時間に余裕がある人はぜひ参加してみよう(毎回25名定員の抽選制)。

Walkingツアーの模様。PODの前で解説を聞く ShowNetTVのスタジオ風景 ShowNetの概要図

(2001/6/7)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp