【NetWorld+Interop 2001 TOKYOレポート】

松下、ePFネット用STBやネットワーク冷蔵庫を展示

■URL
http://www.panasonic.co.jp/adv/showcase/ni2001/index.html

モックアップで展示されていたeSTB
 「N+I」の展示会場では、松下電器産業のブースでいくつかユニークな製品が出品されていた。

 まずは先日「2002年度でユーザー100万世帯を目指す」という事業計画を発表した、株式会社イー・ピー・エフ・ネットのサービス「ePFネット」用のセットトップボックス(STB)だ。ePFネットは東経110度CSなどを利用し、蓄積型のデータ放送や双方向テレビのサービスを提供するもので、同社には松下・ソニーなどが出資している。専用STBは「eSTB」という名称で参考出品中で、キーボード付きや2つ折型など3種類のリモコンと合わせて展示されていた。リモコンについては「携帯電話ユーザーが増加しているので、必ずしもキーボード付きが良いわけではない。ただ、製品出荷時には1つのタイプになると思う」(同社スタッフ・以下同)とのこと。出荷時の価格は5万円前後の予想だが、「必ずしも単品で販売するわけではなく、コンテンツと合わせてなどの形態も考えられるため、未確定の部分も多い」とのことだった。

 また先日発表したSDカード対応オーブンレンジ(8月発売予定)と、ネットワーク冷蔵庫(参考出品)が、並べて展示されていた。電子レンジはSDカードに収録しているレシピを検索・表示させたり、気に入ったレシピを好きな順番でブックマークするなどの機能が付いている。ネットワーク冷蔵庫には音声メモ機能が付いており、冷蔵庫の残り物を音声で記録したり、また外出先から携帯電話で音声メモを再生することができ、防備録的な使い方が可能だという。ただ、どちらもちょっと物足りない印象だ。いっそレンジと冷蔵庫が1台になって、外出先から冷蔵庫の中身を確認でき、提案された献立を参考にして買い物ができれば便利なのにと担当者に問い合わせたところ、「そうした機能も1~2年のうちには実現できる」という回答があった。ただ、食品データの入力方法については、音声認識や画像認識などのバリエーションがあり、どの方法がベストかという点でまだ時間がかかるとしている。

 松下では他にも家庭内の機器を接続するIPv6対応のホームゲートウェイや、Bluetooth対応TA、10月発売予定のADSLモデムを参考出品し、注目を集めていた。

ネットワーク冷蔵庫 ユニークな外観のBluetooth対応TA

(2001/6/7)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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