INTERNET Watch Title
Click

【サービス】

コアラ、韓国ベンチャーと共同で
P2P型のネット放送プラットフォーム

■URL
http://www.kiricoara.com/

 コアラは、P2P型のインターネット個人放送を支援するプラットフォーム「KiRiCOARA」の試験サービスを開始した。韓国のベンチャー企業である「無線革命」が開発したシステム「KiRi」を日本向けに共同で提供する。

 KiRiは、個人がNullsoft社のMP3ストリーミングシステム「SHOUTcast」を使ってパソコン内に開設した“放送局”とリスナーを仲介するシステム。放送局の運営者が、いつ、どういった内容の番組を放送するかといった情報を登録できる一方、リスナーはKiRi上で番組を検索して希望する放送局に接続できる。扱う番組は、オンデマンド方式ではなく、リアルタイム方式のもとのとなるため、こういった仲介システムが必要となるわけだ。韓国では昨年2月に公開された後、11月にハナロ通信がシステムを買い取り運営。すでに30万人のユーザーを集めているという。

 コアラでは、ブロードバンドの活用法の一つとして、ADSLやCATVインターネットなどの常時接続ユーザーに同システムを提案することにした。著作権問題など、国内におけるP2Pの与える社会的影響などを見極めながら、事業化を検討していくとしている。

 事業化後のビジネスモデルとしては、放送局への帯域の貸出による収入を見込んでいる。KiRiCOARAは、番組の配信/視聴自体はユーザー同士がダイレクトに接続して行なう仕組みだが、人気のある放送局ではリスナーからのアクセスが殺到し、個人のパソコンから配信する方法では回線的に限界がある。そこで、人気のある放送局に対して、KiRiCOARAのサーバーが配信を代行するというものだ。将来は有料化を予定しているが、当分の間は無料で試験していく。また、個人のほか、プロのラジオ放送局との提携も計画しているという。

(2001/6/11)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp