【新サービス】

ソニー、新動画配信フォーマット「MotionViewer」発表

■URL
http://www.bit-drive.ne.jp/MotionViewer/
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200106/01-034/

 ソニー株式会社は14日、Javaベースのメディア再生プレーヤーを利用した動画配信フォーマット「MotionViewer」を発表した。このフォーマットを利用したストリーミングサーバーレンタルやエンコーディングなどを行なう動画ホスティングサービスを7月1日より開始する。

 「MotionViewer」は、事前にPCに再生ソフトをインストールする必要がないのが特徴だ。再生プレーヤーは、およそ20~30KB(デザインなどのカスタマイズによって異なる)のJavaアプレットで、ストリーミング動画の再生時に自動的にダウンロードされる。この過程で、ユーザーの接続帯域が測定され、帯域に即した画質で動画が再生される。再生には、JavaVMが動作する環境が必要で、WindowsとMacintoshのIE4.0以降およびNN4.06以降のブラウザーが推奨されている。ソニーでは今後、携帯電話やPDA、PlayStation2などJavaが動作する端末にも対応していきたいとしている。

 また、従来のWeb上のストリーミング再生だけでなく、HTMLメール内にも動画を埋め込むことができる。こちらはメールソフトとして、Outlook 98/2000、Outlook Express4.0以降、Netscape Messenger4.06以降が推奨されている。Webではページを表示した時に動画バナーが再生されたり、メールでは開封と同時に動画プロモーションや動画を使った署名が再生されるなど、プッシュ型のプロモーションツールとして活用されそうだ。なお、アニメーションを使ったデモでは、フットボールゲームが再生され、ユーザーがゴールを決めるとチケット販売のWebに飛ぶ仕掛けなどが提案された。

 ソニーは、動画ホスティングサービスとして「MotionViewer」とReal形式に対応したサーバーホスティングを開始する(Windows Media形式は8月より)。当初は、サーバー共有タイプで開始し、初期費用10万円、利用料金9万円(容量100MB/10日間)~。20Kbpsから500Kbpsまでのコンテンツに対応する。また、このサービスのために第1種通信事業の許可を受けた。これにより、コンテンツ提供企業からデータセンターまでをWLLを使った1.5Mbpsの無線アクセスで接続するサービスも提供する。

 あわせてエキサイトやJALなどの採用予定企業も発表された。エキサイトは、動画バナー「エキサイトストリーミングバナー広告」の導入や、音楽・映画コンテンツの拡充を発表。6月15日より、映画「東京マリーゴールド」に主演した田中麗奈のインタヴューを先行公開する。また、まぐまぐやPubzineなどのメールマガジンサービスも対応を発表した。

ラジオボタンなども組み
合わされた動画メール
署名部分に動画で挨拶を
JALのTVCMは、ネットでも
見られるようになる
先行公開されるインタヴュー

 

(2001/6/14)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp