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■URL
http://www.oki.co.jp/OKI/NSC/JIS/PROD/ADSL/index.htm
価格は、DSLAM「DL80DA-IDSLAM」が56万円、ADSLモデム「DL10MA-ATU-R」が6万8,000円、スプリッター「DL10SA-SPLITTER」が1,500円 |
沖電気工業は、企業のビルや工場、ホテル、マンションなどで既存の電話回線を活用して高速LANを構築できる構内向けADSLソリューションを開発、販売を開始した。VoIPや監視カメラ、映像配信などのソリューション、インターネット接続やASPなどのサービスも用意される。
同社の開発したADSLシステムは、最大8MbpsのG.dmt仕様のものと最大1.5MbpsのG.lite仕様の2種類。8回線収容するセンター側のDSLAMと端末側のADSLモデム、スプリッターがラインナップされている。
構内向けとは言っても、機能としては公衆回線向けに販売されているような製品と変わりはないという。構内用電話交換機(PBX)など電話ソリューション分野で同社がすでに強力な販売チャネルを確立していること、公衆回線で利用するためには互換性の確保などが必要になることなどの理由で、今回は構内向けに限定して提供することにした。同社では、2001年度末にADSL市場は1,000億円規模になると見ており、その10~15%が構内向け市場になると予測している。
ADSLでLANを構築するメリットとして、同社では、短期間で構築できること、配管が古く新規の回線が引けない古い建物でも導入できること、最大5kmという長距離のLAN間接続が可能になることなどを挙げている。電話サービスを中断できないホテルや企業などでは、極端な場合「一夜にしてLAN環境が整う」という。また、従来の回線交換による内線電話では1回線しか確保されていないようなビルや工場間での通話も、VoIPソリューションを併用することで、1本の回線で複数の同時通話ができるようになるというメリットも強調する。
なお、構内向けのソリューションとしては、伝送距離が短い代わりに通信速度が高速なVDSLという選択肢もあるが、同社では今後、他社製品の採用も含めてVDSLソリューションも検討していくとしている。
(2001/6/20)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]