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■URL
http://corporate.verisign.com/news/2001/pr_20010620.html
http://www.verisign-grs.com/resolve.html
米VeriSignは20日、米RealNamesと米Microsoftとの協力により、独自の方法で多言語ドメイン名を利用できるようにしたと発表した。多言語ドメイン名とはトップレベルドメインの左側に非ASCII文字が使われているドメイン名のことで、例えば「インプレス.com」のような形式のことをいう。
これまで多言語ドメイン名を利用しようとすると特別なプラグインやクライアントソフトウェアを用意しなければならず、実質的には多言語ドメイン名の便利さを生かすことができなかった。これには多言語ドメイン名の標準規格が策定されていないという大きな理由があった。
VeriSignの方式は、IE5.0以上に搭載されているMSNの検索機能を利用するものだ。IEには、アドレス入力窓にキーワードを入力すると自動的にMSNの検索サイトがその言葉を検索する機能がある。この機能を利用して、非ASCII文字が入力された場合にMSNの検索サイトにその文字列を転送する。転送された文字列はRealNamesの管理するサーバーに送られ、そこでDNSサーバーを参照することで対応する文字列「bq-****.mltbd.com」の形式に変換される。この英数字の文字列が表示されるのは、現在の名前解決処理方法が多言語ドメインをこうした文字列に対応させて擬似的に実現していることに由来する。
VeriSignはこのように独自の方法で多言語ドメイン名を利用できるようにしたが、同社では今後もIETFと標準規格を策定する作業に積極的に関わっていき、決定には従うことを表明している。しかしその間はVeriSignはRealNamesとの提携関係を維持し、インターネット利用者が多言語ドメイン名を利用するためのソリューションを提供していくと説明している。
利用してみた限りでは、現在のところ.com、.net、.org、形式のドメインしかサポートされておらず、汎用.jpドメイン名は利用することができなかった。
(2001/6/21)
[Reported by taiga@scientist.com]