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【ドメイン】

「.biz」はクオリティ重視のドメイン空間
~米NeuLevel副社長~

■URL
http://www.neulevel.com/
http://www.onamae.com/ (お名前.com)
http://www.psi-domains.com/ (PSI-Japan)

米NeuLevel社のRichard Tindalセールスアンドビジネスデベロップメント部門副社長

 商用サイトのための新gTLD「.biz」の登録申請の受付が間もなくスタートする。これに合わせ22日、レジストリである米NeuLevel社のRichard Tindal副社長が東京都内で記者会見を開き、その位置づけについて説明した。

 Tindal氏は「.bizは、ビジネスニーズを満たすために生まれた初めてのドメイン空間」としたうえで、「個人サイトや投資目的のドメイン登録で混雑している.com」とは一線を画し、「クオリティ重視」の姿勢で提供していくことを強調した。登録数の増加を目指すのではなく、あくまでも本当にインターネットでビジネスを展開したい企業などに使われることを期待しているとしている。そのため、登録開始にあたっては、企業などが知的所有権を保護し、サイバースクワッティングを排除できるサービスも用意された。また、.comは米国に優位な状況だったと指摘し、「.bizでは、世界各国に対して中立・公平さを保つことを保証する」とも述べた。

 実際の登録サービスはレジストラ各社を通じて提供されるが、ICANNの公認を受けた約80社のレジストラのうち、すでに95%のレジストラから契約の要望を受けているという。さらにリセラーまで含めると、世界で約1万社にも及ぶ.bizの登録サービスが提供されるとしている。国内では、ICANN公認レジストラであるグローバルメディアオンライン(お名前.com)と国際調達情報(PSI-Japan)が決定している。

 なお、.bizは商用目的のサイトに限定したドメインだが、法人格を持っていない個人でも商用目的ということであれば登録できるほか、その際に審査されるわけでもない。したがって、登録されてしまえば、それが商用以外の目的で使われないとは言い切れない。登録後、もし別の目的のサイトで使われているという情報を受ければ、レジストリが第三者機関に対して判断を求めるシステムになっているというが、すべてを把握し、商用目的かどうかを判断することは難しいだろう。本当に「クオリティ重視」のドメイン空間を構築できるかどうかは、微妙なところだ。

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(2001/6/22)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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